山北町の教育長に就任した 石田浩二さん 山北町向原在住 59歳
「活力と信頼」で牽引
○…4月1日付で山北町の新教育長に就任した。「今まで教育理念として、活力と信頼をモットーにやってきた。山北町の教育の中でも実践していきたい。思いやりなど人として大事なところの人権教育もしっかり推進したい」と力強く抱負を述べる。「これまでの町の教育方針を継承しながら、まずは町の現状を把握することから努めていきます」と真っ直ぐな目でその思いを伝える。来年に中学校が統合、再来年には小学校2校が統合する。「子供達のことを考えてどういう教育環境で育つことが大切か、で進めてきたと聞いている。統合をマイナスではなく前向きに捉え、教育環境の整備を進めていく。学校や地域の思いをできるだけバックアップしたい」
○…1977年の岡本中学校赴任を皮切りに、南足柄中、湘光中など足柄上地域の学校で体育の教鞭を執る。湘光中では92年の県中学総体・男子駅伝で、監督としてチームを優勝に導いた。その後、行政や県国体局などを経て、北足柄中の教頭、中井中の校長などを歴任。前湘光中校長。教育に長く携っているなかで、「取り巻く環境は変わってきているが、子供達の本質は変わっていない。我々がどう向き合っていくかが重要」と語る言葉は熱い。
○…山北町生まれ。地元の学校から小田原高校、日本体育大学に進んだ。体育の先生になりたいと思ったのは小学生の頃からだったという。学生時代は短距離ランナー。「体育が得意で、小、中、高と時々に応じていい先生に巡りあったことでその思いを強くしました。厳しい中にも温かみがあった先生に憧れましたね」と懐かしそうに振り返る。好きな言葉は「始まりはすべて小さい」。「生き物は最初は小さい。物事も小さなところから始まり、継続し積み重ねていくことで大きなものになる。一つ一つをしっかりやることが大切」。趣味は家族で行く国内のグルメ旅行やゴルフ。孫の話になると頬がゆるんだ。