大井町山田のメガソーラー発電所「きらめきの丘おおい」で28日、開業1年を記念する見学会とタイムカプセルの埋設式が開催され、間宮恒行町長や地域住民ら約70人が参加した。県西第1号として昨年3月に稼働したメガソーラーは新たな観光資源としても注目されている。
きらめきの丘おおいは、町が約2億円かけて雑木林を造成し(株)古川、シャープ(株)などの事業体が太陽光発電装置を建設。昨年3月に稼働を開始した。約5億円を投じて設置した4464枚のソーラーパネルで一般家庭約600世帯分の年間電力消費量にあたる電力量を発電し、年間約1億円の売電売り上げを得ている。
メガソーラー代表企業、(株)古川の古川剛士社長(41)は「メガソーラー事業は安全に計画通り運営されている。この1年間、見学会や地域とのかかわりを通じて大井町の魅力を実感した。その魅力を発信することも重要な責務だと考えている」と話す。
「遠足にも活用を」
この日の記念行事では、参加を申し込んだ地域の子どもや保護者、関係者ら約100人が将来の自分へ宛てたメッセージをタイムカプセルに入れて敷地内に埋設した。タイムカプセルは大井町と事業体との土地の賃借契約が満了する2034年に掘り出す予定。
さらにこの日は、建設中に発見された火山灰層の案内板も披露され、監修した神奈川県立生命の星・自然博物館主任研究員の笠間友博さん(56)が噴火の歴史や特徴について解説した。
火山灰層は、40万年といわれる箱根活火山の歴史で最後の大規模噴火とされる約6万6千年前に降り積もった軽石と火砕流の痕跡を示すもので、その上には約3万年前に噴火した富士山の火山灰も堆積している。
笠間さんは「工事でこのような地層が出ても残されることはまずない。箱根と富士山の火山灰層が一度に見られるのはこの場所だけ。箱根山との距離感も一目でわかるため防災教育にも役立つ」とその価値を強調する。古川社長は「1年間で600人に見学して頂いたが、今後は学校の遠足などにも活用してもらえるよう取り組みを進めたい」と述べ、受け入れ態勢の強化に意欲を示した。
同社は今年1月に、再生可能エネルギーの導入に際しての地域活性化や地域貢献につながる取り組みが評価され、県の「かながわ地球環境賞」を受賞している。
大井町内では今年4月に、新たな民間メガソーラー発電所(足柄大井ソーラーウェイ)が篠窪地区に完成する予定。
![]() 建設中に出現した火山灰層は教材としても活用されている
|
足柄版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
湘南巻き爪矯正院 小田原院無料相談会実施中!神奈川16店舗展開 施術実績41万回超 切らない・痛くない「負担の少ない施術」 |
<PR>