週末の松田町。ペットの犬を乗せた車が国道246号線から一路、寄地区を目指す。ナンバープレートは相模、川崎、横浜をはじめ静岡、品川、足立、八王子、多摩、練馬、さらには大宮、水戸など関東一円に及ぶ。
向かう先にある「寄ふれあいドッグラン」は、今から25年前の1990年に「ふれあい動物村」として整備された農業振興施設で、現在は町営ドッグランとして営業している。利用料は大人1人200円に犬1頭300円と破格の安さ。10回の利用で1回が無料になるポイントカードもある。
駐車料金500円が別途かかるが、それでも料金の安さと敷地の広さ、自然の豊かさが口コミで広がり、2010年に5054頭だった利用数が14年度には9037頭まで増加した。SNSを通じて知り合った犬種ごとの愛好家が「オフ会」と称して集うなど”聖地化”している。
寄ふれあいドッグランは、2004年に動物村の中に併設されたのが始まり。野球場ほどの広さがある敷地の半分は駐車場で、残る半分にかつてウサギやロバ、ブタなどの動物がいた。
動物の減少により次第にドッグランへと移行し、2013年度にはドッグランに業態を変更した。
敷地内には遊具を設置した「アジリティゾーン」や超小型犬ゾーン、小型・中型犬ゾーン、中型・大型犬ゾーンがあり、夏はプールや水路で遊べるのも魅力だ。平日の午後、茅ケ崎市からゴールデンレトリバーを連れて訪れた60代の夫婦は「評判を聞き始めてきた。自然も豊かなのでペットと宿泊できる宿があれば泊りで来たい」と話していた。 横浜から毎週訪れる50代の家族は、寄地区に新居を建てクリスマスに移住するなど話題も豊富だ。
問い合わせは寄ふれあいドッグラン【電話】0465・89・3113へ。午前9時から午後4時。毎週火曜定休。松田町寄5605番地。
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