南足柄市の加藤修平市長は13日、小田原市と今年10月から1年間の予定で協議を始める「県西地域の中心市のあり方に関する2市協議会」について、これまでの準備状況や考えを明らかにした。市議会6月定例会で加藤洋一氏と石川貴久雄氏の一般質問にそれぞれ答えた。
2市協議会の設置を表明した2月からこれまでに、両市副市長の打ち合わせが3回、市長が出席した会議を2回開催し、2市協議会設置に向けた準備を進めていると明かした。設置までの市民への情報提供や2市協議会の運営方法、委員構成についても協議。県担当者との連絡会も開いた。
4月1日からは南足柄市の課長級職員ら3人を小田原市役所内の設置準備会事務局に派遣し、県職員1人と小田原市職員9人の計13人で準備作業を進めているという。職員研修会も開き、これまでの概要説明や事務事業の調整について説明し、今後の協議会で必要となるデータの作成も進めている。
10月からの2市協議会では【1】行財政基盤強化策としての合併、【2】権能強化策としての大都市制度の活用、【3】中心市と周辺自治体との新たな広域連携体制の構築―の3点を協議する。市長は「中心市の強化に向けた選択肢のひとつとしての合併についても重要なテーマとして議論する」とし、仮に合併となればこの協議が「任意協議会に相当する役割を担う」との認識も示した。
「合併する場合には対等合併か編入合併か」とする石川氏の質問には「2市協議会で判断すべきこと」とし、住民投票の実施については「市民の考えを把握するための手法は未定であり、今後それぞれの市で検討していくことになる」といずれも明言を避けた。
一方で「市長として常々自問自答しながら考えは持ち合わせている。今は申し上げる段階ではない」とも述べ、政治判断に備える心境を吐露した。
当時落選した2007年の市長選で示した「小田原市との吸収合併は絶対反対」との考えについては「基礎自治体として単に他市と合併する前に、自主自立のためにやることがあるという意味。そうしたことを実施するなかでやり尽くした場合にはボトムアップの形で合併という議論もあるかもしれないという思いがあった」と候補者だった当時の胸の内も語った。
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