南足柄市塚原で農業を営む古屋富雄さん(65)が今年1月に一般財団法人「春めき財団」を設立した。3月7日には財団の初事業として容器に植えた移動可能な「モバイル春めき」を県立平塚盲学校に寄贈した。
見ごろを迎えた「春めき」には独特のフルーティーな香りがあり、盲学校の児童生徒は香りで桜を感じることができる。その特徴や早咲きの特性を生かした寄付活動を17年間続け、これまで全国各地に約2千本を寄贈してきた。
近年は企業の社会貢献活動や香りを生かした商品開発の依頼が増え、財団の設立を考えるようになった。
古屋さんは「春めきの売上を視覚障害者支援や新規就農者支援、花を活用する事業への経済支援に役立てたい」と話している。
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