神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
足柄版 公開:2020年3月7日 エリアトップへ

報徳食品支援センター NPO化し本格展開

社会

公開:2020年3月7日

  • X
  • LINE
  • hatena
松田町活性化協会内に設けられた保管庫
松田町活性化協会内に設けられた保管庫

 県西地域2市8町を対象としたフードバンク・報徳食品支援センター(田嶋享理事長)がこのほど、NPO法人として法人格を取得。永続的な運営を目指し、活動を本格化させる。2月13日には、行政関係者らを招き、拠点となる松田町のSUPRAPOで開所式を開いた。

 フードバンクとは、包装の傷みなどで品質に問題がないにも関わらず市場に流通できない食品を企業等から無償で譲りうけ、生活困窮者等に配給する仕組み。1970年代アメリカで始まり、日本では現在年間2500トンが配給されている。

 「譲って損なく奪って益なし」という二宮尊徳の遺訓に感銘を受けた田嶋理事長らが中心となり、昨年から小田原市内で任意団体として活動。同様のNPO法人や企業等から食品を収集し、地域の子ども食堂や、社会福祉協議会を経由し必要とする人へ定期的に提供してきた。

 運営は寄付やボランティアに頼る面が大きく、永続的に維持・運営していくために体制を整えるべく法人格を取得。業務の一部を松田町活性化協会に委託し、事務所を協会内に構えた。運営においては、賛同者からの寄付のほかに助成金の活用や食品受領団体の会費制度も視野に入れる。食品の提供は、地元の食品業者や農家に働きかけ、個人単位の食品寄付を受け付けるフードドライブ活動も展開していく予定だ。

 式典で田嶋理事長は開所までの経緯に触れ、「皆で連携していきたい」とあいさつ。名古屋などのフードバンク立ち上げに携わり、同センター副理事長を務める本岡俊郎さんは「日本は福祉制度が充実しているが、従来の福祉の枠組みから外れる貧困層が増えている」と講演した上で、基礎年金だけで暮らす高齢者世帯やひとり親家庭、失業中や外国人労働者などを対象に、行政と連携しながら支援していく考えを示した。
 

足柄版のローカルニュース最新6

性的マイノリティ相談

性的マイノリティ相談

県がLINE窓口開設

4月20日

県が舞台塾生募集

県が舞台塾生募集

複合的な学びで人材育む

4月20日

催しいっぱいセンター祭り

南足柄市で巡視パレード

南足柄市で巡視パレード

市「交通安全意識の高揚に」

4月20日

初夏の生きもの探そう

初夏の生きもの探そう

5月18日 大井町で観察会

4月20日

児童相談員を募集

南足柄市

児童相談員を募集

4月20日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

足柄版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook