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公開日:2026.07.17

大和市福田在住の雅楽演奏家 吹ける楽しさ伝える 下福田小で「龍笛」の授業

  • 狩衣の姿で授業を行う松永さん=10日・下福田小学校

    狩衣の姿で授業を行う松永さん=10日・下福田小学校

  • 歌口の部分に装着された龍笛アダプター

    歌口の部分に装着された龍笛アダプター

 大和市福田在住の雅楽演奏家・松永耕作さん(61)が10日、下福田小学校(遠藤昌司校長)の6年生児童89人に、雅楽で用いられる龍笛(りゅうてき)の出前授業を行った。日本の伝統芸能にふれてもらおうと同校が打診し、地元の学校に通う子どもたちのために、と松永さんが快諾した。

 狩衣(かりぎぬ)姿で登場した松永さんは、6年生の3クラスで授業を実施した。各教室には児童の人数分の龍笛が用意され、一人ひとりの机上には鏡が置かれた。「この穴とここの穴を押さえてみましょう」と松永さんが呼びかけると、児童たちは目の前に置かれた鏡で指の位置を確認していった。

 指の動かし方を習得しても、実際に初心者が龍笛の音を出すことは難しい。そこで、松永さんは秘策として息を吹き込む歌口(うたぐち)に装着する「龍笛アダプター」と呼ばれる補助器具を用意した。

 松永さんによると、この龍笛アダプターは3Dプリンターで製作され、松永さんが監修したものだという。これを使うと「無理なく龍笛の音を出すことができる」といい、授業の終盤には児童たちが愛唱歌「遠き山に日は落ちて」を龍笛で演奏し、美しい音色を教室に響かせた。

 授業に参加した谷地奏風くん(12)は「(龍笛は)難しかったけど、教えてもらいながら吹けるようになった」と笑顔で振り返った。

体験で意欲向上

 同校によると、音楽の授業では和楽器が単元としてあるものの、今回のように楽器体験ではなく、楽器を写真で解説するなど、座学に終始することも少なくなかったという。6年生の担任を務める塚田悠佳教諭(24)は「今回の授業によって子どもたちの和楽器への関心や学ぶ意欲も高まると思うので大変ありがたい」と感謝を述べた。

 授業を終えた松永さんは「誰でも音を出せるとうれしいが、吹けないと嫌になってしまうこともある」と話し、授業後も満足そうな表情を浮かべる児童たちからの質問に笑顔で応じていた。

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