足柄 スポーツ
公開日:2026.06.08
神奈川・少年サッカークラブの「今」松田イレブン 指導品質と小学生指導の魅力
ワールドカップイヤーの今年、日本サッカー代表チームには、遠藤航選手(金井高校出身・リバプールFC)をはじめ、伊東純也選手(逗葉高校出身・KRCゲンク)、小川航基選手(大豆戸FC出身・NECナイメヘン)、鈴木唯人選手(大豆戸FC出身・SCフライブルク)ら、神奈川ゆかりの選手が名前を連ねる。サッカー大国・神奈川を支えるのが、小学生を対象に地域で活動するサッカークラブだ。
創部50年を超え、湘南ベルマーレフットサルクラブ・山崎歩夢選手らを輩出する松田イレブンサッカークラブ(松田町・佐藤啓太会長)もその一つ。
人工芝のピッチで定期的に練習を行い、特別コーチとして元Jリーガーが参加している。チームを長く牽引する水野洋さん、元Jリーガーの渡邉一平さん、2人のコーチに、ジュニアサッカーの「今」を聞いた。
《水野コーチ》
-子どもたちのサッカー界で大きな変化はありますか
一番は少子化ですね。小学校も3クラスが2クラスになり、1クラスの子どもの数も減っています。
僕の子どもが松田イレブンに入ったときは、地域で7チームありました。それが、今は各町に1チームで5チームへ、11人制サッカーから8人制へ変わってきています。足柄地域で学年ごとのリーグ戦をやるとしても(子どもが足りず)、出られないチームもでてきました。
-変化の中で、どのような理念をもってチーム運営していますか
指導者として大事なことは、コーチ同士がチームの理念を共有していかなくてはいけないことだと思っています。
会社経営の中で「経営品質」という考え方があります。それを、子どもたちの指導に落とし込めないかと思い「指導品質」・コーチングクオリティという考えを持つようになりました。
指導者の基本理念として、子ども本意、独自能力、オープンマインド、コミュニケーション、4つを掲げています。指導者として、こういうことを約束してください、ということを記しています。
試合での勝敗も大事かもしれないけれど、短期的な目の前のことだけじゃないですよ、と。僕たちは、子どもたちを次のステージへ送り出すことが使命で(短期的な)結果を残すことが使命ではないですよ、と考えています。
チームの理念、指針をを作ったことで、新しい(お父さん)コーチが入ってきたり、卒業して入れ替わりがあっても、チームの指導にブレがなくなりました。
-コーチの魅力とは
大人の成長って、すぐにはわからない、数年経ったら成長してるってわかるくらい。それが、子どもたちは、1日で成長する、何がきっかけで成長するかわからないけれど。その成長が手にとるようにわかる。それを身近に感じられるのがすごく嬉しい。
それと、子どもたちは元気だから、仕事で疲れていても、土日、子どもたちといっしょに過ごすことで、元気をもらっています。
-今後の目標は
近隣のチームと連携しながら、サッカーの魅力を伝えていく活動をしていきたいなと思っています。このグラウンドを使って、地域全体を盛り上げて、サッカー人口を増やしたいですね。
《渡邉特別コーチ》
-松田イレブンサッカークラブでコーチを始めたきっかけは
コロナもあって、松田町に引っ越してきたんです。近所の人にサッカーコーチをしています、と伝えたら、松田イレブン会長の佐藤さんが訪ねてきて「サッカーを教えてくれませんか」と。Jリーグの解説の仕事が土日なので、空いている時間であれば顔出します、というのが最初です。
-どのような理念をもって指導していますか
学年・カテゴリーごとにコーチがいるので、僕はそのサポート役をしているんですが、なんかしながら、なんかする、例えば、走りながらボールを蹴るって、自分の身体を、自分の「頭」で、「意志」で動かさなきゃいけない。だから、色々な動きを入れながら、使っていないところを刺激することを考えています。
低学年であれば、身体を動かしながら、ボールに興味を持ってもらいながら、徐々にサッカーの要素へ近づけていく。ただ、チームには、サッカー初心者もいれば、リフティングが80回できる子もいる。その子にあった伝え方は意識しています。
今年はワールドカップがありますが、サッカー界の(プレーの)潮流も変わっていきます。だから、都度、トレーニング内容も変わったりするんですけど、今、この年代に必要で、身に付けておかなきゃいけないというのはそう変わらない。しっかりボールを蹴る、しっかりボールを扱う技術が大切なんです。子どもたちにはずっと言っていますし、自分で気づくまでもって行くのが指導者の役目だと思っています。
-小学生コーチの魅力は
松田イレブンに関わって2年ちょっとなんですけど、エスパルスで、大学で、いろんなカテゴリーで指導してきましたけど、4種(12歳未満の小学生カテゴリー)はすごく楽しいです。2、3歩あるいたら(僕の言葉は)忘れていると思うんですけど、それが普通ですし、伝え続けることだと思ってます。
水野洋さん
社会人サッカーの繋がりから、松田イレブンサッカークラブの指導者へ。自身の子どもへの指導も含め、長くチーム運営に携わる中心メンバーの一人。
渡邉一平さん
横浜フリューゲルスをはじめ、ジュビロ、ヴィッセルなど、複数のチームでプレー。現在は、サッカー解説者としても活躍。
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