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公開日:2026.09.19

南足柄市 通級指導教室を新設 来年度から市内全中学校で

  • 通級指導教室の本部となる南足柄中学校

    通級指導教室の本部となる南足柄中学校

 南足柄市は来年度から、学習や生活上で個別の支援を必要とする生徒が利用する「通級指導教室」を市内全中学校に新設する。4月から入級する生徒への支援内容などを確認し、教室は5月頃から始まる予定。

 通級指導教室は、通常の学級に在籍したまま一部の時間に、コミュニケーションや気持ちの整理、自分に合った学習方法など、一人ひとりの特性や発達課題に応じて学ぶ場。教科の遅れを補うための補習とは異なる。

 南足柄市では、小学校で通級指導教室を設けており、南足柄小学校に「ことばの教室」、向田小学校に「えがおの教室」がある。「ことばの教室」は発音や言葉の理解などを支援。「えがおの教室」では、人との関わり方や集中して取り組むための方法などを学んでいる。しかし、中学校にはこれまで通級指導教室がなかった。

 市によると、全国的に中学校での通級指導の必要性が高まる中、必要なサポートを受けられる学びの選択肢を中学校にも広げようと、設置検討を開始。第三次南足柄市学校教育振興基本計画でも「誰一人とり残さない教育」を基本目標に掲げ、通級指導教室の充実を位置付けていた。

 今年6月には、小学5年生から中学2年生までの児童生徒と保護者を対象にアンケートを実施。保護者からは「必要な時に指導や支援を受けられる環境があれば、学校生活の選択肢が増えてありがたい」といった声が寄せられた。その後、各校の教育相談でも利用意向を確認し、約30人が入級を希望していることが分かった。市はこうした結果を受けてから来年4月の新設を決めた。

 今回設置されるのは、情緒面やコミュニケーション、読み書きなどに困りがある生徒を対象とした教室。担当教員が各校を巡回するスタイルだ。生徒は週1、2時間程度を基本に、通っている学校のほか、他の学校でも指導を受けることができるという。

 市の担当者は「通常学級か特別支援学級ではなく、通級という選択肢もある。子どもたちの多様なニーズに応えていきたい」と話した。

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