本町中学校(古屋茂校長)の校舎の解体改築が進んでいる。昨年夏に解体された第3棟と今年8月に解体予定の第2棟は、50年以上前に建築された、秦野市内の小・中学校で最も歴史のある校舎。この学び舎では、在校生含めこれまで1万3297人の生徒が過ごした。
同校の校舎には現在、第1棟(昭和61年竣工)、第2棟、第3棟、第4棟(昭和62年竣工)ほか体育館、格技場などがある。
これらのうち第2棟と第3棟が建ったのは昭和31年(第2棟の一部は36年)。同年、以前の木造平屋建て校舎3棟が焼失したことを受けての新築だった。それから55年。生徒たちの学校生活の中心となってきた校舎も、老朽化や災害時の不安等を理由に、解体改築されることとなった。
第3棟が解体される前、昨年卒業した当時の3年生の生徒たちは、感謝の気持ちを校舎に掲示するなどして別れを惜しんだという。8月に解体を控えた第2棟で過ごす生徒たちも、「新しい校舎になるのはうれしいけどちょっとさみしい」「思い出がなくなっちゃう感じでかなしい」などと話していた。
古屋校長は、「この校舎には、卒業してさまざまなところで活躍されている方たちも愛着を持ってよく訪ねて来てくれる。巣立っていった子どもたちの思い出の詰まった学び舎がなくなるのは感慨深い」と話す。また「より安全性の高い新しい校舎に移って学習できる喜びがある。この機会に、また新たな気持ちで新しい学校づくりをスタートしていきたい」と語った。
同校では、「解体前に校舎を見たい」など卒業生から要望があればそれぞれ対応しているという。問合せは同校【電話】0463(81)0342まで。
新校舎等完成は来年8月を予定
第3棟のあった場所への新校舎建設は昨年9月から行われており、今年7月上旬に完成する予定。
8月に第2棟が解体される場所へは、既存の第1棟と新校舎をつなぐ渡り廊下と昇降口棟ができる。今年10月に工事が開始され、平成24年8月に完成予定。
第3棟を使ってきた1年生の生徒は現在、既存の第4棟で学校生活を送っており、完成とともに新校舎へ移る。また現在第2棟を使っている2年生は、その解体後、新校舎へと移る。3年生は現在第1棟を使っているので、移動はない。
新校舎は、教科担当の教諭の意見が取り入れられた特別教室のほか、太陽光エネルギー利用のための設備導入、エレベーター設置によるバリアフリー対応などがなされているという。
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