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公開日:2011.06.11

渋沢駅前に入浴施設を
地元住民が要望書と署名を市長に提出

  • 1万人の署名を古谷市長に手渡した

 「小田急線渋沢駅周辺に日帰り入浴施設を設置することに関する要望書」が、1万500人分の署名とともに、5月31日に地元の市民を中心に結成された協議会から秦野市に提出された。



 この要望書を提出した、日帰り入浴施設誘致推進協議会(岡部逸発起人代表)は、周辺の商業者や自治会、市民などに呼びかけ昨年12月に結成。東日本大震災の発生により、署名活動が困難な時期もあったものの、1万500人分の署名を集めることに成功。この日、古谷義幸市長に要望書とともに手渡した。



 岡部さんは「昨年、鶴巻温泉駅北口で湧出した源泉の湯を、是非分けて欲しい。その湯を使って気軽に利用できる日帰り入浴施設の設置を是非検討してください」と訴えた。これに対し古谷義幸市長は「昨年市が掘削した源泉は、鶴巻地区だけでなく、市民全体の財産であると考えている。今回の署名は、地域の皆さんの声をとして、重く受け止めさせていただき、実現に向けて前向きに検討していきたい」と話した。



活性化の起爆剤として期待



 日帰り入浴施設設置は、平成21年3月議会の代表質問で、佐藤敦市議が求めていた。佐藤市議によれば「昭和50年代の渋沢駅南口周辺は、多くの人の中をやっとバスが通り抜け、まちのスーパーや個人商店が客でにぎわい、多くの登山者が行き交う活力に満ちたまちだった」という。「登山者やハイカーを含めて、年間500万人以上が乗り降りする渋沢駅周辺に、日帰りの入浴施設を設け、にぎわいを取り戻す起爆剤としたい。登山者からのニーズも高く、収益も見込めるはず」と期待を寄せる。



 岡部氏も「かつて渋沢駅前には『渋沢湯』という銭湯があって、登山者や地元住民で大変なにぎわいだった。せっかく掘削した温泉を有効活用して渋沢駅周辺の活性化につなげたい」と話す。



 こうした要望に対し、秦野市は、「源泉は今後利用方法を検討していくが、湧出量から考え、このような施設が出来た場合も、必要量の湯を分けることができるのではないか」と話す。

 

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