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秦野 トップニュース社会

公開日:2011.08.27

市が油を資源回収
9月から毎月1回実施

 秦野市では廃食用油の資源化を目指し9月1日から、月に1回ごみ収集所での収集を実施する。これまで可燃ゴミとして処理されていた廃食用油だが、今後は資源としてディーゼル燃料や石鹸などにリサイクルされる。



 てんぷら油など家庭から出る廃食用油の資源回収は既に神奈川県内の多くの自治体で実施されている。



 秦野市でも昭和57年から、河川浄化など環境意識の高まりとともに、市内の婦人会と各公民館が廃食用油の資源回収を実施しており、昨年は市内で約4700リットルが集まった。しかし市民からはゴミとして処理する希望も多く、市では廃食用油について新聞紙や布などに染み込ませたものを可燃ゴミとして収集する方法を基本としてきた。



 だが、資源・エネルギー循環型社会の実現に向けて、市では今後、廃食用油を資源として収集することを決めた。



 廃食用油の収集は、各家庭に配布されている「ごみと資源の分別カレンダー」で毎月1回決められている「不燃剪定枝の日」に行われる。収集方法は、ペットボトル容器などに廃食用油を入れ、必ずふたを閉めて収集日に最寄りのごみ収集場所へ出す。



 なお、これまで行われていた公民館での廃食用油の回収は、今年中は継続して行われる予定だ。



 集められた油は、清掃事業所内の大型タンクに集められ、伊勢原市の処理業者が回収し精製処理した後、ディーゼル燃料や配合飼料、インク・塗料、石鹸などに生まれ変わる。



 処理業者は油を資源として1・2リットル(1kg)あたり15円で引き取る。担当の市清掃事業所では、年間70㎘(60t)の収集を予想しており、収入は清掃事業に充てるという。同事業所では「現在建設中のクリーンセンターではゴミ焼却と同時に発電できるシステムを導入するなど、エネルギーや資源の循環型社会に向けて市でも様々な取り組みを行っていきたい。ゴミとして燃やされていた資源を有効活用するために、ご協力をよろしくお願いします」と呼びかけている。



 なお、廃食用油の収集方法について詳しくは同事業所【電話】0463(82)9619まで。

 

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