市内横野の解体された住宅の跡地で、葉タバコが高さ1メートルほどに育っている。この家に住んでいた北村栄子さんは「家を建てた40年以上前の種が芽を出して育ったのでは」と話す。
現地に建っていたのは、現在春日町在住の北村昭次郎さんの住宅で、5月の転居にともない6月に解体工事が行われていた。
タバコに気付いたのは妻の栄子さん。11月に久しぶりに土地の様子を見に行ったところ、コンクリート片の間から茎を伸ばし青々と大きな葉を広げる数本の葉タバコを見つけたという。
その土地が50年以上前まで栄子さんの実家がタバコを栽培していた畑の跡地だったこと、また現在近隣に葉タバコを育てている家や畑も無いことから、栄子さんは「少なくとも42年前に家を建てた時に、縁の下の地面に残っていた種が、再び雨水や太陽を浴びて芽を出したのでは」と想像しているのだという。
葉タバコの植生に詳しい市市史資料室の丸橋弥生さんによると、育っているのは昭和49年に市内での栽培が終了した在来種「秦野葉」。また「湿度や気温など条件が整えば、数十年経過した種が発芽して育つこともあり得る」とし、これまでに市内でも同様の事例が報告されているという。
栄子さんは「寒くなり霜が降りてしまうとダメになってしまうと思う。せめて花を咲かせてくれれば」と話している。
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