2012年度神奈川県県民功労者表彰を46人・5団体が受賞した。秦野市からは元総合福祉施設丹沢自律生活センター長の藤村和靜(かずよし)さん(立野台・66)と現(社)足柄上医師会会長の石川清弘さん(鶴巻南・68)の2人が選ばれた。表彰式は6月4日、県庁本庁舎で開催された。
藤村和靜さん
県は「障がい者福祉に対する熱意と強い信念のもと、多年にわたり丹沢自律生活センター長等として身体障がい者支援に献身するとともに、支援内容の充実に優れた成果をあげるなど、社会福祉の向上に尽力した」と藤村さんを選出した。
藤村さんは、1945年東京都生まれ。幼少期は青少年赤十字のメンバーとして活動し、大学では社会学部で福祉について専門的に学んだ。卒業後は神奈川県庁に就職し、福祉政策課、福祉事務所、更生相談所など長年に渡り福祉に携わってきた。21年間勤務した後、「やはり福祉は現場がいい。利用者とのふれあいを大切にしたい」と1989年に同庁を退職。すぐに社会福祉法人常成福祉会設立の準備に入った。
同法人を前理事長の草柳常一氏と1990年に設立。障害者支援施設をはじめ通所授産事業、居宅介護事業など7施設を運営している。現在は同法人の専務理事を務める。
受賞の知らせを受けた藤村さんは、「福祉に携わり50余年。これまで続けてこられたのは、地域の方や仲間の協力があってこそ。感謝したい」と話した。
石川清弘さん
県は、石川さんを「多年医療に携わり地域住民の健康増進に努めるとともに、足柄上医師会会長等を歴任し地域医療の充実に優れた成果をあげ、保健衛生の向上に尽くした」と選出した。
石川さんは、1943年沖縄県生まれ。高校卒業後、当時アメリカの統治下にあった沖縄から留学生として鹿児島大学医学部へ進学した。8年間の臨床研修の後、へき地医療を志し1977年、三保ダム建設により人口が急減した県足柄上郡山北町の山間部に位置する町立三保診療所へ所長として赴任した。診療所時代には、ダム上流で赤痢の集団発生事件等もあり、その対策にもあたった。日曜診療や早朝診療、在宅診療等の献身的な努力が認められ、経営も軌道にのった。その後は、南足柄市に医療法人社団慈邦会石川医院を開設し、診療所時代と同じく日曜診療や早朝検診など地域医療に邁進した。
1991年からは同医師会の公衆衛生担当理事及び副会長として、県立足柄上病院等と連携を図りながら、地域医療格差の解消に努めた。2007年からは同医師会長として、医師会立訪問看護ステーションや休日診療所の運営に従事している。石川さんは、「地域医療の活動が認められたことを嬉しく思い、感謝したい。エールだと思い、さらに精進していきたい」と話した。
この表彰は、公共の福祉に貢献し、その業績が優れた人たちを広く表彰することを目的とした県の最高表彰の一つで、今年で65回目。
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