登山シーズン「クマにご注意」 8月に目撃例も
秋の丹沢登山シーズンを目前に、環境保全課がクマなどの野生動物に対する注意を呼び掛けている。
現在丹沢地域では、30〜50頭ほどのツキノワグマの生息が推測されている。クマは通常厚木市、秦野市、伊勢原市、清川村にまたがる山奥に生息しているが、冬眠前の9月〜12月にかけて食糧を求めて人里まで下りてくることが多い。
秦野市の地理特性として山と住宅地の距離が比較的近いことから、登山客に限らず野生動物との遭遇率が高いと言われる。中でも特に山と接する寺山など東部の市境で目撃例が多い。
今年は既に8月14日に蓑毛浅間山林道の山中でツキノワグマ1頭の目撃情報が出ている。目撃されたクマは現在山奥に戻ったと報告されたが、8月中にクマの目撃例が出ることは、秦野市に限らず県内でも稀なケースだという。
同課は、ハイカーの残したゴミや、家庭菜園の収穫残しなど「予測しない餌付け」によってクマが里の味を覚える危険を指摘。「登山のゴミは必ず持ち帰り、鈴やラジオの音などでクマとの遭遇を避けて」と協力を呼び掛けている。
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