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公開日:2012.09.15

なでしこ会館廃止へ
「廃止検討」の事業仕分け受け

  • なでしこ会館が入る秦野駅前のビル

 秦野駅前にある「秦野市なでしこ会館」を2013年3月末で廃止する議案が、現在開会中の秦野市議会定例会に上程されている。同施設は2010年、市の事業仕分けで、「廃止・休止を検討」と位置づけられていた。



 なでしこ会館は1988年、市民の文化および教養を高めるための施設として設置された。4階の第1会議室、第2会議室、大会議室と2階の展示室の4部屋がある。市では建物の所有者であるJAはだのとの間で賃貸契約を結び、市民に貸し出しを行ってきた。



利用者減が目立つように



 開館当時はまだ近隣に公民館など、市民が気軽に利用できるスペースが少なく、利用者が多かった。ところが年々近隣の施設が充実してくると徐々に利用率が下がり、ピーク時の1995年には年間6万7000人いた利用者が昨年は3万4000人まで落ち込んだ。こうした傾向を踏まえ、2010年の事業仕分けで外部委員から「廃止・休止を検討」と位置づけられていた。市生涯学習課では、「2012年3月までは3年間の賃貸契約を結んでいた。その後JAはだのとの間で協議をおこない、現在は2013年までの単年契約している」と話す。



 1年間の同施設の賃貸料と管理委託料を合わせた経費は約1300万円。これに対して施設利用料などの収入が昨年度ベースでおよそ550万円あったという。



 廃止後、同施設の利用者は南が丘公民館や南公民館、本町公民館などを利用することになる。「時間帯などによっては予約がとりづらいなどの状況が出てくるかもしれないが、市の財政事情から、是非市民の皆様にはご理解をいただきたい」と話す。



ハローワーク他は変更なし



 なでしこ会館以外に秦野市では、JAはだのとの間に賃貸契約を結び、休日歯科診療所と適応指導教室、ハローワークに貸し出している。市ではこれら施設に関しては現在のところ契約などを変更する予定はないという。

 

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