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秦野 トップニュース教育

公開日:2014.11.20

児童生徒の問題行動等調査
中学の不登校 増加傾向
2013年度 秦野市内の状況

 秦野市教育指導課が、2013年度の市内公立小中学校における「暴力行為」「いじめ」「不登校」の状況を発表した。同年度を対象に文科省が実施した「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」に基づいた、県の「児童・生徒の問題行動等調査」で集計したものだ。

 調査は市内の全小中学校を対象に実施された。

 「暴力行為」は2013年度、市内小中学校で合計114件発生した。生徒間で発生したケースが最多の77件、教師に対する暴力行為も17件あった。

 発生件数全体では、11年度の171件から2年連続で減少している。

 「いじめ」の発生は小学校28件、中学校70件が報告された。

 小学校では高学年になるほど増える傾向があり、逆に中学校では1年が40件、2年23件、3年7件と減少している。いじめられた生徒が相談する相手は、学級担任が最も多かった。

 13年度に小中学校で発生したいじめ98件のうち、年度内に「解消しているもの」が79件、「一定の解消が図られたが、継続支援中」が16件、年度を過ぎて解消したケースが3件と、すべての事例で一定以上の解消に至っている。

 市教育指導課では、「件数が少なければ良いという訳ではない。早めに児童生徒が相談できる環境が重要」と話している。

 「不登校」の児童生徒は162人。そのうち中学生は132人(男子73人・女子59人)で、5年連続で増加している。

 不登校は、「病気」や「経済的理由」ではなく、心理的、情緒的、身体的、社会的な要因・背景により1年間で30日以上欠席した児童生徒。

 過去5年間とも小学校では6年生が最も多く、中学生でも学年が上がるごとに数が増えている。

 市内小中学校では、欠席が3日間続いた時点で教師が家庭訪問するなど、早期の対応を実践している。また、不登校の児童生徒に個別に学習面の指導を行う等学校に復帰しやすいサポートも行っているという。

 13年度では指導の結果、登校するまたはできるようになった児童生徒は約53%で、県の平均を10ポイントほど上回っている。

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