秦野版 掲載号:2015年2月12日号
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浜岡さん NHK俳句大賞 夫婦で投句「家内のおかげ」

文化

賞状を持つ浜岡さん
賞状を持つ浜岡さん
 2014年度NHK全国俳句大会が1月25日にNHKホールで行われ、浜岡健次さん(63・秦野市北矢名)が大賞5句の内の1つに選ばれた。同大会での大賞受賞は2度目。大会の様子は2月14日(土)午後3時からNHK Eテレで放送予定。

 「すらすらと無理言ふ妻や冬日和」。大賞受賞の句は冬の中でも暖かく穏やかな日、妻・洋子さんと散歩中、浜岡さんが切り出した他愛もない相談に「そんなのこうすればいいじゃない」とさらりと言い「おいおい、簡単に言ってくれるなよ」という心情、情景を詠んだ。

 選者の稲畑汀子氏は「可愛い妻。いつも無理難題を夫に簡単に言えるのは素晴らしいし、関係は何より。ストレスを溜めず、明るく振る舞う性格の妻を季題の『冬日和』が代弁している」と評した。

 大会には自由題と、「和」を句の中に詠む題詠を合わせ、全国から4万句以上が投句された。浜岡さんは2題計3句投稿し、題詠で大賞となった。大会当日は、特選作品44句が読み上げられ、各句を講評。最後に、大賞5句の発表があった。

 「入選作品を聞くと俳句らしい良い句が多かった。それに比べ私のは軽い句。大賞と聞いたときは驚いた」と振り返る。壇上インタビューでは驚きと嬉しさで、何を話したかあまり覚えていないというが、句にも詠まれ、人生の伴侶、俳句の好敵手でもある洋子さんに向け「家内のおかげ。ありがとう」と感謝の言葉は忘れなかったという。

妻の感覚に「助けられて」

 俳句を詠み始めたのは14年前。家族で紅葉狩り行った際、色づいた紅葉を見ながら遊び半分で「俳句でもつくろうか」となったのがきっかけだ。そこで洋子さんの詠んだ「もみぢ葉(ば)の散りゆく先のバーベキュー」という自然と人の営みをストレートに表現した句を聞き、浜岡さんは「負けた」と思うと同時に「その感性に追いつき、追い越してみたい」と決意。その翌年から毎年同大会への投稿を始め4年前にも大賞に輝く。

 作句は外出時が多く、句は手帳に記入し、詠んだ場所等もメモ。今回の大賞句も一昨年詠み、書き留めた中から選んだ。夫婦で同大会に投稿する浜岡夫妻は、投稿予定の句を互いに見せ合い、投稿作品を決める。「自分の句は優劣つけ難くて。でも独りよがりではいけないで、妻には助けられています」と笑顔を見せる。

 「私は理詰め、妻は感覚」と話す浜岡さんには洋子さんの忘れられない一言がある。絵画を観に行き、その絵の何がいいのかわからなかった浜岡さんに「自分がいいと思ったものがいい絵なのよ」と言った。その言葉には俳句や日常生活でも随分助けられているという。

 俳句について、浜岡さんは「妻との共通の趣味になっている事が大きく、花、雲、木など自然を知り、言葉の美しさを感じるようになった。俳句は世に出せばそれはもう読んだ人のもの。けれど、自分の句を読み返すとその時の記憶や情景が蘇ってくる」と語った。

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