秦野版 掲載号:2015年8月20日号
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女優岸井ゆきのさん 自然体な演技で活躍  南が丘出身 23歳

文化

女優として活躍する岸井さん
女優として活躍する岸井さん
 ナチュラルで可愛らしい笑顔、148・5cmの小柄な体から放つ存在感。その演技力の高さから、数々の映画やドラマ、舞台などで活躍する秦野市南が丘出身の女優・岸井ゆきのさん(23)。現在は、8月22日から上演される舞台「気づかいルーシー」の稽古に励んでいる。

 岸井さんが注目されたのは、2014年2月に放送された東京ガスのCM。就職活動の厳しさに押し潰されそうになる学生の役を演じたが、「リアルすぎる」との声が寄せられ放送中止に。しかし、次第に「感動的なCM」としてSNSで話題となった。「演じる側としては光栄なこと。就活中の同級生からは『本当に大変なんだよ』と言われました」。今まで何回もオーディションに落ちた経験が、役の心境と重なったという。

 高校時代、山手線の中でスカウトされ、2009年にドラマ「小公女セイラ」でデビュー。その後も、ドラマ「グーグーだって猫である」(WOWOW)、や映画「銀の匙 Silver Spoon」(吉田恵輔監督)、舞台「サナギネ」など、話題作に出演。2016年公開予定の映画「ピンクとグレー」(行定勲監督)ではメインキャストに抜擢された。

 女優という仕事の魅力は、「役を通して違う人の考え方に触れ、体験できること」。主人公ルーシーを演じる今回の舞台作は、松尾スズキさん原作の悲喜劇。おじいさんの皮を被った馬や、皮を剥がれたおじいさんなど個性的な面々との掛け合いが見どころだ。「馬と話す役は初めて」と屈託の無い笑顔を見せる。

 稽古場では和やかな雰囲気の中、細かな表現方法を確認しながら、脚本・演出のノゾエ征爾さんから演技指導を受けている。「舞台は、映像と違い、そのままお客さんに届く。それに、何もないところでも『ここは畑です』と言われたら、周りの人たちとそこを畑にしていける。それが難しくて、面白いと思います」。

「諦めようと考えたことはなかった」

 3年前に実家を出て、現在は東京で一人暮らし。地元で1番印象に残る風景を尋ねると、悩みながら「水無川に水が無いとき」と答える。「からっからに乾いた水無川の歩道を歩くのが好きでした」。また、夜に震生湖を散歩することも多かったという。「こんなところに湖があるなんておかしいなぁ、とか想いながら眺めるのが好きでした。母には危ないからと止められたけど」と愛らしい笑顔を浮かべる。

 なかなかオーディションに受からず落ち込んでいたときも、不思議と諦めようと考えたことはなかった。「まだだ。まだ時が来ていないだけだ。自分が足りていないなら、そこに向かえばいいことだ、と思っていました。受け続けるしかなかった」と当時を振り返る。

 自身いわく、性格は「負けず嫌い」。毎日、寝る前にセリフと歌と踊りを確認してからベッドに入るという。「やらないと不安で」。演技の基本である「会話をすること」など根本的なことを忘れないように心掛け、稽古に臨んでいる。

 「いつかタランティーノ監督が脚本の『トゥルー・ロマンス』のように、ぐちゃぐちゃになる役がやってみたい」。未来に思いを馳せ、瞳を輝かせる。「お芝居が好きです。ずーっと続けていけたらいいなって思ってます」。

舞台の稽古中、真剣な面持ちで脚本・演出のノゾエさんの話に耳を傾ける岸井さん
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