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公開日:2016.06.02

「秦野の水」販売急増
名水総選挙1位で注目

  • 「第1位」のシールが貼られたおいしい秦野の水のボトル

 秦野市のボトルドウォーター「おいしい秦野の水〜丹沢の雫〜」の販売が急増している。環境省が実施した「名水百選選抜総選挙」で、おいしさ部門の全国1位になったことが3月下旬に発表されると、市内外から問い合わせや注文が相次ぎ、4月・5月の売上は昨年同時期の5倍以上という人気ぶりだ。

 おいしい秦野の水は、秦野盆地の地下水を塩素殺菌した後、製造過程で塩素を除いてペットボトルに詰めている。秦野市の名水のPRと、市民に非常時用飲料水として備蓄してもらうことを目的に2008年に販売を開始した。

 販売者の秦野市上下水道局によると、これまで販売数は年間約6万本で推移しており、今年度も同程度の生産を見込んでいたという。

 しかし、3月下旬に名水百選選抜総選挙の結果が発表されると状況は一変。新聞やテレビのニュースなどでも取り上げられ、同局には販売場所や購入方法などの問い合わせが寄せられるようになった。

 同局では、王冠をデザインしたシールを作りラベルに貼って「総選挙全国1位」をPR。4月1日〜5月20日で約1万9500本を販売した。前年同時期実績が約3500本で、約5・6倍の大幅増だ。

 販売場所は、市内のコンビニエンスストアや商店のほか、大規模小売店として初めてイトーヨーカドー秦野店でも取り扱われるようになった。

 秦野市観光協会では、事務所とネットショップに加え、問い合わせが多く寄せられたことから秦野駅観光案内所でも4月25日に販売を開始。「注文は非常に多い」といい、3月末から5月末までに約3300本を販売している。

 また、4月に発生した熊本地震の被災地に支援物資として140箱を送ったこともあり、在庫は「ほぼ無くなりつつある」という。同局では8月頃を想定していた今年度分の生産の前倒しを決定。入札を経て6月末ごろには入荷見込みだが、それまで在庫が持つかは微妙な状況だ。

 同局では、「状況を見ながら必要であればさらに増産も検討する」といい、「災害用の備蓄としても備えて頂きたい」と話している。

 名水百選選抜総選挙は、環境省が1985年に選定した「名水百選」の30周年を記念して実施。同百選と「平成の名水百選(2008年選定)」の200の名水を対象に、2月から3月にインターネットで行われた。

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