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公開日:2016.06.16

4人に県民功労者表彰
組織や地域社会に貢献

  • 古谷市長に受賞を報告した(左から)須永さん、川口さん、松井さん、田村さん

 神奈川県は6月2日、2016年度県県民功労者表彰の受賞者を発表。秦野市から民生委員児童委員の須永克子さん(68)=南が丘在住=、県食品衛生協会副会長の川口浩太さん(72)=新町在住=、県金属プレス工業会会長の松井紘彦さん(76)=上今川町在住=の3人と、市内在勤で秦野市安全運転管理者会会長の田村一彦さん(71)=相模原市在住=が選ばれた。

 同表彰は公共福祉の分野で長年にわたり貢献し優れた業績をあげた人を表彰するもの。今年度は45人が受賞し、10日に県庁本庁舎で表彰式が行われた。

 4人は14日に市役所を訪れ、古谷義幸秦野市長に受賞を報告した。

 須永さんは45歳で民生委員児童委員になり、23年間、地域の高齢者や子どもたちの支援や声かけを続けてきた。亡き夫が体調を崩した際は、同委員の活動で介護経験があったため困ることも無かったと振り返る。「夫と2人で散歩をしていると、地域の人たちが声をかけてくれました。その時、誰かに声をかけてもらえることが本当に励みになるのだと実感しました」と目を細める。「地域の人や委員の仲間がいたから続けることができました」と、周りの人たちへの感謝を口にした。 

長年の功績を称え

 川口さんは県食品衛生協会副会長などを歴任し、組織の充実強化と食品衛生思想の普及啓発に優れた成果をあげるなど、保健衛生の向上に尽くした。

 「江戸そば御三家」といわれる砂場のひとつ「神田砂場」で修業を積み、1978年、秦野市新町に「手打そば砂場」を構えた。店舗経営とともに秦野伊勢原食品衛生協会会長などを務め、2009年から県食品衛生協会の理事、2014年からは同協会副会長に就いている。

 表彰を受け「今後もこの賞に恥じないよう、食品衛生の普及や啓発に力を尽くしていきたい」と話した。

 松井さんは県金属プレス工業会会長などを歴任。組織の充実強化と製造技術の向上に貢献し、産業の振興に尽くした。

 桐栄工業(株)(伊勢原市)の代表取締役社長を務め、中小企業で全国初の事業継続マネジメントシステムの国際規格を取得した自社のスキルを各地で講演。会員と経済産業省との懸け橋を担い、新事業に繋がる技術情報を提供してきた。受賞後「国内のものづくりが大変な時代、激励の意味で賞を頂いたと思う。プレス加工業を通じて日本の製造業の力になりたい」と話した。

 田村さんは市安全運転管理者会の会長として、長年にわたり自動車の安全運転管理体制の強化や啓発活動などに尽力。地域における交通事故防止に貢献してきたことが認められた。

 府川電機工業(株)の代表取締役社長を務めるとともに、1992年に同管理者会の副会長、2006年に会長に就任した。「周りに対する思いやりを持って運転すれば、事故を防止することができる。安心安全な地域社会を保てるよう、これからも取り組んでいきたい」と話した。

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