秦野市は7月、秦野市保育賞を創設した。第1回目の今年は市内3保育園の保育士3人が選ばれ、8月18日に古谷義幸市長から表彰状が授与された。
対象は保育士として15年以上勤務し、他の保育士の模範となる市内民間保育園に所属する保育士。保育士の働く意欲を高めることで保育の質が向上することを目指し新設された。今回は19の民間保育園からの推薦を審査し、石井智子さん(みどり保育園)、小出ゆみ子さん(なでしこ保育園)、多田佐智子さん(なでしこ第2保育園)が受賞した。
市担当者は「全国的に保育士不足と言われている。賞を励みに少しでも長く勤めて頂き、人材不足解消に繋がれれば」と話している。
「思いやりの心」石井智子さん
来年30周年を迎えるみどり保育園(並木町)の創設時から勤務している。同園が掲げる「思いやりを大切にしよう」という理念を胸に、子どもはもちろん、保護者や同僚たちへの気配りを常に心がけている。子どもたちが物事を達成する喜びを共に感じ、成長をそばで見ることに保育の仕事のやりがいを感じているという。子どもたちに、「たくましく、思いやりの心を持てる大人に育ってほしい」と思いを寄せた。
「継続にも意味」小出ゆみ子さん
市内外で勤務経験を積み、なでしこ保育園(南矢名)では24年間働いている。表彰を受け、「家族や同僚の支えがあったからこそ続けてこれた。働ける環境に感謝している。後輩たちが志す保育士像を作るためにも、長く続けたことに意味を感じるようになった」と話した。子どもたちには家庭と同じように保育園でも自然体で過ごし、保護者とともにみんなで笑顔溢れる充実した毎日を過ごせるよう願う。子どもの成長にとって大切な時期を、そばで過ごせることにやりがいを感じている。
「気持ちに寄り添う」多田佐智子さん
保育士歴は28年。現在なでしこ第2保育園(下大槻)で勤務し、受賞について謙遜の言葉を口にしながらも「ありがたく思う」と話した。子どもとの会話で築かれていく信頼関係や、保護者の言葉に真摯に向き合うことでもらえる感謝の言葉に、「一生懸命やったことは返ってくる」と感じている。人の気持ちがわかる子どもに育ってもらえるよう、自分も1人ひとりの個性や気持ちに寄り添って保育に従事する事を誓った。
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