今年度、市内初のコミュニティスクールに指定された秦野市立西中学校(関野信好校長)で8月23日〜25日、東海大学の学生による夏季学習講座が初めて開かれた。
コミュニティスクールとは2004年に創設された国の制度。教員や保護者、自治会などで構成する学校運営協議会が一定の権限と責任を持ち、学校運営に参画、意見を述べることができる仕組み。地域のニーズを迅速、的確に学校運営に反映させることが大きな目的で、国は全国3000校の指定を目標にしている。
近隣では開成町、厚木市、小田原市でも導入されており、「地域と学校がより協力的になった」、「特色のある学校づくりが進んでいる」という成果も報告されているという。
秦野市ではこれまでも、学校単位で地域住民の意見に耳を傾ける場を開くなどの取り組みは実践されてきたが、国の法律に基づいたものは今回が初。西中学校は隣接する西公民館との複合施設が検討されるなど、もともと地域と学校が協力し合う気運があった事などから、市教育委員会に申し出を行い、6月1日に指定を受けた。
西中学校学校運営協議会には、地元の自治会や商店街、PTAの代表などが参加。6月からすでに、地域の人も参加しての親子登山や、一人暮らしの高齢者へのクッキー配布、秦野市総合防災訓練への参加などが行われてきた。
夏季学習講座には、西中の1〜3年生45人が参加。生徒1〜2人に大学生1人がつき、夏休みの宿題や、教科書内の不明点などを教えた。教室は和やかな雰囲気で、関野校長は「生徒の表情がとてもリラックスしている。年齢も近く、話しやすいのでは」と手ごたえをつかんでいた。
苦手な数学の宿題を持ってきた生徒は「分からなくて家で悩んでいたけど、先生とはまた違う方法を教えてもらえたし、来てよかった」。参加した教員志望の大学生も「自分の中で予測したところと別のところで質問があり、教え方を考えさせられた」と話した。
地域と共にある学校
西中コミュニティスクールが目指すのは「地域とともにある学校」。取り組みの5本柱は、【1】防災拠点としての西中、【2】地域活動(祭の一体化・学校行事の見直し)、【3】生徒の学力保障のための活動、【4】学校の安心安全環境維持活動、【5】地元企業等との連携活動。地域の人が学校の運営に関わるだけでなく、中学生が地域のまちづくりに参加する事も含まれている。
市教育委員会では「情報を提供しながら、今後も市内の小中学校に制度を広げていきたい」としており、現在では堀川小学校もコミュニティスクールの研究校となっているという。
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