山梨県で11月19日(土)から21日(月)に開催される2016年度全日本卓球選手権大会(カデットの部)に、秦野市から山本煌翔(きらと)君(南小6年)と小泉優弥君(南中2年)が県代表として出場する。現在2人は所属する市内の卓球クラブ「嵐」で、大会に向けて練習に励んでいる。
同大会は、未来のオリンピック選手育成を目的とするJOCジュニアオリンピックカップとして開かれる。山本君は13才(中学1年)以下男子シングルス、小泉君は14才(中学2年)以下男子シングルスに出場。
9月に県予選会が横須賀アリーナとひらつかサン・ライフアリーナで行われ、山本君は3位、小泉君は6位に入賞し、全国大会への出場権を得た。
武器はバランスの良さ
これまでも全国大会に小学生の部で出場したことがある山本君。県予選ではベスト8を決める試合で、フルセットの最終ゲーム、7対10と後が無い劣勢に追い込まれるも持ち前の負けん気で逆転勝利を収めた。
祖母で同クラブコーチの池田あい子さんによると、スマッシュやラリーなどバランスよくこなし、特別弱点も無いオールマイティタイプ。普段の練習から勝ちに行く姿勢を強く持ち、打ち方など、まずは自分で考えて動くようにしているという。
今大会は中学生もエントリーするが、小学生のライバルも多く、年齢にこだわらず「悔いの残らないように」と気持ちを引き締める。「やるからには世界を目指したい」。将来を見据え、目を輝かせた。
努力で掴む勝利
全国大会出場は今回が初めての小泉君。本来は「守り」タイプの選手だが、県予選では相手に点差をつけられてしまった時、池田コーチの「攻めにいけ」という一言でギアチェンジすることができたと振り返る。
好きな技は、前進回転をかける「ドライブ」。卓球を始めたのは小学6年生で、力技だけではない精密さに魅かれていったという。
池田コーチから「努力を重ねて勝ちに繋げている」と評価される。全国大会に向けて、少しでもミスをしないよう仕上げの練習に励んでいる。目標は、「まずはルールやマナーを守ること。そこから気持ちのいい試合を目指したい」と力を込めた。
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