「西中学校体育館等複合施設整備事業」の中で検討されてきた消防署西分署の建て替えについて、今年度、事業対象施設から切り離し、先行して実施されることになった。3カ年の継続事業で、2019年度の供用開始をめざす。
秦野市は今年度予算に、建て替え工事事業費として約2億477万円を計上。西分署敷地と隣接する忠魂碑跡地とあわせて整備が行われる予定で、現在は工事発注にむけて最終調整段階だという。
消防署西分署の整備は、西中体育館の老朽化や長期的視点からの施設一体化をめざし「西中学校体育館等複合施設整備事業」の中で検討されてきた。しかし、同事業は当初予定していた公設民営方式が、復興需要等に伴う工事費の高騰などから見直しを余儀なくされたため、2016年1月に事業方針の転換を発表。従来の公設公営方式とし、改めて検討を行うとした。
しかし消防署西分署については、新東名供用開始も迫っていることから、同事業の整備対象施設から切り離し、先行して整備することを決定。昨年度に行った実施計画に基づき、今年度から3カ年の継続事業として建て替え工事に着手することになった。
西中体育館等は今年度基本設計
公設公営方式に事業の見直しが図られたことから、市は整備内容について2点の方針を挙げている。
当初、室内温水プールとして整備する計画だった西中学校のプールは、既存の屋外プールを改修し、継続して使用する。
老朽化している西中学校の体育館は建て替えることになるが、北側敷地(校舎跡地及びテニスコート)に「多機能型体育館」として整備を行う予定。この建物は西中の体育館と武道場を一体化するほか、生涯学習や、多目的室などの地域コミュニティ機能も有したものとなる見込み。建て替えに伴い、現在南側敷地にある体育館と武道場、西公民館は解体され、跡地にはテニスコートなどを整備する計画となっている。
市はこの整備構想について、今年3月に地元自治会や公民館関係者などを対象に懇話会を開き、説明を行った。今年度は基本設計を行い、2020年度中の整備完了をめざすという。
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