秦野市本町公民館の和室で3月30日、31日に「ひな人形とお香の会」が開催され、大勢の人で賑わった。この日、和室を囲うように江戸中期の享保雛や明治期の内裏雛など約25組が並び、天井からはつるしびな、壁には掛け軸等が飾られ、優美な様相に。30日には、お香の香りを嗅ぎ分ける「聞香」が行われた。
席主の神山鶴舞峰(かくぶほう)さんが御家流香道のやり方について説明し、参加者らは順々にお香を聞いていった。この日使われた香木は真那伽(まなか)、白檀(びゃくだん)、伽羅(きゃら)の3種類。参加者らは「香りの違いが分かった」「おひな様に囲まれて、非日常で貴重な体験」「静かな世界も良いわね」などと口々に言い、会を楽しんでいた。
聞香の後には、甘酒や赤飯が振舞われ、皆で談笑しながら終始和やかな雰囲気。参加した山田房子さん(82)は「初めての聞香でしたが、正解することができました。新しい体験ができて嬉しかった」と笑顔で話した。
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