自然豊かなくずは峡谷隣に秦野市出身の画家、故奥津国道氏の作品を展示する美術館が4月27日(土)正午に開館する。美術館にはカフェやミニ電車もあり、芸術と自然が融合した秦野の新たな名所となりそうだ。
奥津国道美術館(秦野市曽屋1758)は、当社創業者である宇山忠男氏の葛葉緑地隣の自宅を開放して建てられた。県のナショナルトラスト第1号として指定された葛葉緑地は、豊かな自然が残された景勝地としても知られている。
1932年に秦野市で生まれた奥津氏は、秦野ゆかりの画家、宮永岳彦氏に師事。その後、二科展に入選し、平凡出版のアートディレクターとして「平凡パンチ」などの表紙を手掛けた。水彩画の技法を解説した『水彩画プロの裏ワザ(講談社)』がベストセラーになり、NHKやテレビ東京などの番組にたびたび出演し、その名が知られるようになった。
美術館の建設は、宇山氏が奥津氏の作風にほれ込み、長年にわたり応援してきたことから実現。約20年前には当社で奥津氏の水彩画作品(秦野の風景)を6枚1組の絵はがきとして制作したこともあった。
館内には奥津氏の水彩画、美人画など60点を収蔵。震生湖や渋沢丘陵など、秦野の風景をやわらかいタッチで表した水彩画などが常時展示される。開館前、高橋昌和秦野市長らも出席するオープニング式典が午前11時から行われる。
敷地内にはカフェや電車も
美術館内には作品展示のほか、豊かな自然にマッチしたカフェ「森のカフェ」も併設。オーガニックのコーヒーや料理が楽しめる。また、800坪の敷地の一部には電車も敷設。緑の中を走る「森のポッポ鉄道」を楽しむことができる。
館長の宇山氏は「自然の中で絵を鑑賞しながらゆっくりやすらぎの時を楽しんでもらえれば」と話している。美術館の開館時間は午前10時から午後5時。水曜休館。入館料500円(チケットはカフェで販売)。電車は1回300円(小学生以下200円)。駐車場15台。
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