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公開日:2019.10.11

大川弘毅さん(並木町在住)
レスリングで世界大会へ
35歳以上ベテランズ選手権で

  • 試合着で高橋市長と握手を交わす大川さん(右)

  • 日本代表のジャージーで市長に出場を報告

 市内並木町在住の大川弘毅(こうき)さん(34/東海ジュニアクラブ)が10月4日に高橋昌和市長のもとを訪れ、10月8日からジョージア・トビリシで開催されるレスリングの「2019世界ベテランズ選手権大会」に、全日本マスターズレスリング連盟選手団の一員として出場することを報告した。大会後半のフリースタイルに出場する選手団は8日に日本を出立し、大川さんの試合は13日に行われる。

 同選手権は、各国から選ばれた35歳以上の選手が年齢・階級別に参加する。日本では「全日本マスターズレスリング選手権」の各階級優勝など、連盟が規定する成績を修めた選手から希望者を募り日本代表を選出する。

 大川さんが出場するのは、フリースタイル35歳〜40歳の62kg級。今年1月に行われた全日本マスターズの58kg級で優勝し、出場権を得ていた。

 選手としては小柄な上、58kg級がない世界選手権では体重が上の階級での挑戦。大会に向けた減量苦はないものの、自分より大柄な選手と戦うために増量しているという。ディフェンスを中心にカウンターをとりにいく得意のスタイルを武器に、世界の舞台に挑む。

 「初めての世界で、自分より大きい選手ばかりだと思いますが、体力には自信があるのでがんばります」と大川さん。これを受け高橋市長は「体調を崩さず万全の体調で臨んでください。気負わず全力を出し、いい成績を」と激励した。

父として背中見せる

 学生時代からレスリングをしていた大川さんは、高校時代に関東大会1位と全国大会3位、大学時代に出場した国体でも3位入賞の実績を持つ。卒業後、10年ほど競技から遠ざかっていたが、子どもが始めたのを機に自身も再開した。

 現在、秦野市消防本部消防署警備第二課救助第二担当の消防士長を務めながら、自分の子どもが通う「東海ジュニアクラブ」でレスリングの指導を行っているという。

 また、自身もクラブの中学生との練習を中心に、走り込み等の自主練も欠かさない。これ以外にも母校である神奈川大学湘南ひらつかキャンパスに赴き、OBとしてレスリング部の練習に参加し研鑽を積んできた。

 35歳になる今年、マスターズへの出場資格を得た大川さん。仕事柄、日ごろから体を鍛えていた成果もあり、復帰後初の大会で優勝を手にした。

 「世界大会に出た経験を今後の指導に活かしたい。自分の背中を見せることで、子どもたちの見本になれたら」と意気込みを語った。

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