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公開日:2019.11.15
鶴巻のシンボル守るために
商店会が賽銭泥棒対策
鶴巻温泉南町商店会(川上拓郎会長)が11月8日、鶴巻温泉駅南口に設置されている延命地蔵尊のモニュメントに、新たな賽銭箱の取り付けを行った。過去に数度被害を受けた賽銭泥棒対策として行うもので、モニュメントに定期的に千羽鶴を作り飾っている「つくし保育園」と、姉妹園「つくしんぼ保育園」の園児も参加した。
延命地蔵尊のモニュメントは、鶴巻温泉駅南口広場完成に合わせ鶴巻温泉南町商店会などが設置した。坂の上に鎮座する延命地蔵尊の知名度を上げ、まちおこしにつなげようという狙いがある。
モニュメントの前に賽銭箱を設置し、同商店会がモニュメントと共に管理。地域に住む女性が定期的に赤い涎掛けを作成したり、つくし保育園の園児が千羽鶴を織り交換したりと、地元に愛されるシンボルとなりつつあった。
壊しトイレに放置も
そんな中、商店会を悩ませていたのが賽銭泥棒。もともとの賽銭箱は鍵はかかるが置いてあるだけの箱型だったため、過去に数度被害に遭ったという。
「朝来ると、明らかに箱の位置が変わっていたり、ひどい時は壊されて駅のトイレに打ち捨てられていた」と、川上会長は話す。
同商店会では固定式の物への取り換えを検討し、貯まった賽銭で新たな賽銭箱を購入。設置については、地元で便利屋を営む鈴木崇生さんが協力し、無償で取り付けを行った。今後、メンテナンスが必要になった際にも対応するという。
設置の日には川上会長と保育園児が、鈴木さんの賽銭箱取り付け作業を見守った。その後、子どもたちが涎掛けを新しいものに付け替えた。
集まった賽銭は今後、花立ての設置などモニュメントの維持・管理に活用する。川上会長は「これからは皆さんのお気持ちを無駄にすることなく、がんばりたい」と話した。
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