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秦野版 公開:2019年12月20日 エリアトップへ

秦野市内有害鳥獣 捕獲数昨年の3倍に 廃棄野菜の適切処理など呼びかけ

スポーツ

公開:2019年12月20日

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 秦野市内でイノシシやシカなどの出没が増加している。これに比例して農作物への被害なども増えており、市では生ごみや家庭菜園等での廃棄果樹・野菜の適切な処理などを呼び掛けている。

 はだの都市農業支援センターによると、農業者・生産組合が設置したわなによるシカ・イノシシの捕獲頭数は今年4月から10月までに149頭に上るという。昨年と比較し2・75倍(昨年同時期54頭)となっており、2018年度1年間の捕獲総数125頭も超えるペースで増加している。

 秦野市はもともと盆地で山に囲まれており、イノシシやシカなどの動物が比較的近い場所に生息している。かつては住宅地と山との境目に農地が多くあったが、現在は後継者問題等から農地を手放す人も多く、荒廃地となった場所に有害鳥獣が出没することも増えている。「鳥獣の生息地がより住宅地に近くなり、比例して目撃情報も増えている」と担当者は話す。

 秦野では今年、特にイノシシの出没が大幅に増加しているが、隣接する伊勢原市ではツキノワグマの出没も目撃されている。県内でのツキノワグマの出没件数は過去最多を更新し、今年10月末時点で271件。秦野市でも10・11月にツキノワグマの目撃情報が上がっており、自治体の喫緊の課題となっている。

広域連携で県に緊急要望

 こうした現状を受け、秦野市をはじめ厚木市・伊勢原市・愛川町・清川村で構成する「広域行政連絡会」(会長・小林常良厚木市長)は12月9日、神奈川県へ「有害鳥獣対策の推進を求める緊急要望書」を提出した。

 県への要望は毎年行っているが、今回は有害鳥獣による人的被害が出る前に早急な対策が必要であると判断。過去10年でも実績がない「緊急要望」として、ツキノワグマ及びイノシシについて、被害の未然防止に向けて対策を講じてもらうよう、県に申し入れた。

 冬場はエサも少なくなり、被害の増加も懸念される。同センターでは家庭菜園などで収穫物や廃棄果樹・野菜の放置、生ごみを外に置くなど、餌付けに繋がる行為をしないよう呼び掛ける。また「イノシシやシカなどと遭遇した場合、急に近づくと思わぬ反撃にあうこともあります。目撃情報がある場所では、特に動物が活発になる夜間の不要・不急の外出は控えるようにお願いします」と話している。

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