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公開日:2020.11.20

保健福祉事務所 移転へ
耐震診断の結果受け

  • 国道246号沿いにある現在の施設

 平塚保健福祉事務所秦野センター(秦野市曽屋2の9の9)が、老朽化を理由に移転・建て替えされる計画が持ち上がっている。今後候補地を選定して、移転計画を進めるという。

 国道246号沿いの同センターは、1969年に建設された。建設から50年以上が経過し、老朽化が進んでいる。

 これまで修繕などを行ってきたものの、建築基準法の耐震基準が改正される前の建物であることもあり、県は2018年に耐震診断を実施。その結果、同建物の耐震性が不十分であることが明らかになった。同建物に関して震度6強から震度7程度の地震が発生した場合、倒壊の危険性が高いと指摘されたという。加えて近年の調査で、同建物がある敷地内に活断層が通っていることも判明している。

市民ら利用者の安全性確保に課題

 同センターは県の施設で、地域保健の広域的・専門的拠点として、保健や医療・福祉分野に関する情報提供や、秦野市との連携推進、支援を行っている。また医療法、生活保護法、薬事法、食品衛生法などの法令に基づき、各種の届け出や申請を行う。その他各種健康相談、障害者や母子家庭等の福祉に係る相談ほかの業務を行っている。最も多い年では、年間約1万2000人の市民らが同施設を訪れたという。

神倉県議の質問に黒岩知事が答弁

 2020年第3回神奈川県議会の一般質問では、秦野市選出の神倉寛明県議が、同施設を利用する市民や事業者らの安全性の確保などの点から、同センターの今後の方向性について質問した。これに対して黒岩祐治知事は、「できるだけ速やかに移転・建て替えが必要であると認識している」と言及した。あわせて「近いうちに近隣に新たな移転先を決定していく」と答弁した。

 県によると、いくつか候補地は上がっているものの、現状移転先は決定していないという。また、具体的な移転の計画やスケジュールは現段階では未定としている。

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