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公開日:2021.11.12

JAはだのじばさんず
食品ロス削減に一手
全国2番目「ecobuy(エコバイ)」導入

  • 「eco割引」の専用シールを貼る店員

 JAはだの直売所「じばさんず」(秦野市平沢477)が10月から、弁当や惣菜などの4品目について、食品ロス削減に向けての取り組みを開始している。



 「じばさんず」は1000軒以上の農家から出荷された野菜や農産物・加工品などが販売されているJAはだのの直売所。地元で採れた新鮮な農産物を地元で消費する『地産地消』に取り組むと共に地域に密着した農産物の提供をめざし、生産者が収穫した農産物を持ち寄り、自ら値段を決めて陳列を行っている。



 同店の北原慶徳店長によると、野菜や果実などの生産物についてはロスはさほど多くないが、賞味期限が短い弁当などの加工品は食品ロスにつながりやすく「生産者からの相談などもあり、以前から課題となっていた」と話す。今夏に行われた秦野市社会福祉協議会・秦野市共催の生活困窮者への食糧支援事業「はだのにこにこフードマーケット」でも、JAはだのが生産者に協力を呼びかけたところ支援が多く集まり、こうした取り組みへの関心の高さが伺えたという。



弁当、パンなどeco割引



 そんな中、(株)NTTドコモが提供する『ecobuy』導入についての声掛けがあり、同店は本格的な食品ロス削減への取り組みとして10月1日から全国で2番目に導入を実施することにした。



 この『ecobuy』は、専用アプリで対象商品を購入したレシートの画像を取り込むと、買い物で使えるポイントが貯まる仕組み。同店では生産者支援となるよう、食品ロスにつながりやすい弁当、惣菜、パン、菓子類の4品目について生産者の同意を得たものを対象商品とし、現在は午後3時半以降に専用の「eco割引」シールを貼って販売を行っている。また、アプリを導入していない人にも購入してもらえるよう、シールが貼られたものは金額の割引も実施している。



 「今までじばさんずでは『値引』は行っていませんでしたが、このシステムの導入を機に初めて取り組んでいます。これをきっかけに、生産者の支援と食品ロス削減につながれば」と北原店長。今後は来店者や販売主である生産者の反応などを確認しながら、割引を行う時間帯や、品目などについても検討を行っていく予定だという。

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