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公開日:2022.02.25

秦野市消防
女性活躍の取り組み発表
救急シンポに高橋さん登壇

  • 発表者の高橋さん

 「第30回全国救急隊員シンポジウム」が1月27・28日にWEB開催され、秦野市消防署西分署に勤務する救急隊員・高橋由実さん(33)が女性活躍推進について発表した。市消防として発表者が登壇するのは初めて。

 同シンポジウムは、全国の救急隊員等を対象に研究発表や最新の医学知識等を学ぶ場を提供し、消防機関の救急業務の充実と発展を目的として毎年行われている。

 高橋さんは27日のパネルディスカッションに参加。「女性活躍推進における取組と課題〜ワークライフバランスの実現へ〜」と題し、秦野市消防本部での現状や取り組みなどを発表したあと、他地域の発表者と意見交換を行った。

積極的な広報で女性職員増めざす

 目撃した事故現場で活躍していた救命救急士に憧れ救急隊をめざした高橋さん。2009年に秦野市消防本部に入庁した時は女性消防職員もまだ少なく、当直できる環境が本署にしか備わっていなかったという。高橋さんは救急隊員として現場を経験後、消防本部総務課で女性推進担当に就任。昨年度は消防大学校の女性活躍推進コースを履修するなど、女性消防吏員の幹部候補生として活躍している。

 「2026年までに消防職員における女性職員の割合を5%以上にすることを目標に、採用に繋がる取り組みをしています」と高橋さん。2019年に消防署西分署の新庁舎が完成し、今年度は鶴巻分署で女性専用スペースの改修が行われるなど、現在は3署で当直できるようになり、活躍の場所も広がっている。また、消防庁が主催する「女子学生向け職業体験イベント1dayインターンシップ」への参加や、独自に女性職員による体験型の「女性向け職業説明会」の開催も行っているという。

 「現在、出産を経験している女性消防職員が少なく、ロールモデルがない状況。男性の育児休暇の取得なども含め、環境の整備を進めたい」と高橋さん。「女性が活躍している実績をしっかり広報することが重要。今、PR動画も作成しているので、女性職員の増加につながれば」と話した。

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