秦野市立大根幼稚園(山口洋子園長)は今年度末で65年の歴史に幕を下ろし、閉園を迎える。2月25日には園児や保護者らと「さよならの会」を開催。また、3月19日(土)と20日(日)には、地域の人や卒園生らに向けた「おわかれ開放日」を設ける。
同幼稚園は、1957年4月8日に開園。1年保育の3クラス編成で始まった。65年に園旗、66年に園歌が制定され、73年には2年保育が開始されるとともに6クラス編成となった。77年に新しい園舎が建設され、翌78年には14クラス編成へと拡大。93年には同園内に子育てふれあいルーム「ぽけっと21おおね」が開設された。
2006年には創立50周年を迎え、記念式典を行った。
6072人の卒園生を輩出
近年では少子化に加え、共働き世帯の増加に伴う保育園への入園希望者の増加、3年保育のニーズの高まりなどの社会情勢の変化に加え、2019年度の保育料の無償化などにより、入園希望者が減少。集団性の確保が困難になり、この春卒園を迎えた15人を送り出し、来年度からひろはたこども園と一体化し、閉園を迎えることとなった。
同幼稚園では閉園を前にした2月25日に園児や保護者、職員を対象に「さよならの会」が開催された。この日遊戯室では65年の歴史を映像や写真で振り返るとともに、園庭では園児の記念写真の撮影と、未来に想いを託した風船飛ばしなどが行われた。
また、19日と20日の2日間は午前10時から午後3時まで、卒園生や地域の市民らに向けた「おわかれ開放日」を実施する。園内にはこの日に向けて、かつての園舎の写真や卒園生の写真、過去のアルバムや文集などを展示した。
同幼稚園の卒園生は65年間で6072人に及ぶ。中には親子孫と3世代にわたる卒園生もいるという。同園の山口園長は「65年の歳月に、歴史の長さを感じる。これまで地域に愛され、また支えられてきたことに本当に感謝しています」などと話す。
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