天台宗医王山天徳寺(いおうざんてんとくじ)(秦野市文京町6の22/安居院昭道(あぐいしょうどう)住職・26世)にこのほど「坂東三十三観音石仏」が完成し、寅年薬師開帳にあわせ一般へお披露目が行われた。
この「坂東三十三観音石仏」は、同寺に保存されている江戸時代造立の「観音像群」の歴史を受け継ぎ新調されたもの。観音像群の石像は風化が進んでおり、安居院住職は「観音像群が完全に風化してしまう前に、新たな石仏を作り直したい」と考えていたという。
折しも寅年の2022年は、12年に一度の「寅年薬師開帳」が行われる年。霊場第16番の同寺では、このご開帳の記念事業のひとつとするため2019年から準備を進め、檀家の寄付によって実現することになった。
原画から手掛ける
同寺の観音像群は江戸時代中期に観音霊場巡りが流行した際、地域の人々によって建てられたもの。坂東三十三観音は西国巡礼にならい鎌倉時代初期に開設されたもので、坂東三十三観音の石像があった同寺は、遠くまで札所巡りに行けない人の参拝場所として、地域から親しまれていた。
安居院住職はこうした歴史的背景を重視し、新設する石仏も三十三カ所全てを作成することに決め、札所に祀られている観音像を調べた。絵を嗜んでいたこともあり、安居院住職自らが原画を手掛け、立体にした時のバランスや等身などを工夫したという。また石仏台座の正面には番号と寺名、側面には地域と観音像の愛称を記載し、参拝客にわかりやすくした。
石仏は秋山安太郎石材(伊勢原市日向)に依頼。安居院住職の友人でもある秋山良次社長は「一生に一度あるかという仕事ができ大変光栄。ご住職の熱い思いが伝わり形にできた」と話す。
完成した石仏は今年3月に本堂脇に設置され、開眼式を実施。寅年薬師開帳が行われた4月8日から広く一般に向けお披露目された。
安居院住職は「天徳寺に坂東三十三観音石仏があることを知っていただき、信仰を深めていただければ」と話した。
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