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公開日:2022.09.30
秦野市立図書館
電子図書館を開設
10月1日から利用可能に
秦野市立図書館が10月1日(土)から「秦野市電子図書館」を開設する。利用者は図書館の開館時間に限定することなく、24時間、インターネット上で電子書籍の閲覧・返却ができるようになるという。
電子図書館で閲覧できる電子書籍は、紙の書籍をデータ化したもので、インターネットに接続されたスマートフォンやパソコンなどから書籍を読むことができる。
図書館を取り巻く状況として、超高齢化やICTの進展といった社会情勢の変化や子どもたちの読書離れのほか、コロナ禍による新しい生活様式の影響もあり、図書館サービスの利用が減少傾向となっていた。
これらを解決するため、導入を検討されてきたのが電子図書館。秦野市は2022年度予算に約173万円を計上しており、5月から受注事業者の公募型プロポーザルを実施。「株式会社図書館流通センター」1者から提案があり、審査を経て同社を受注候補者に選定していた。
電子図書館の開設により、図書館の開館時間に関わらずに利用できることに加え、図書館に来館することが難しい人にも読書の機会が提供可能となる。また、電子書籍には文字サイズの変更、音声での読み上げ、縦書き・横書きを選択できるものもあり、高齢者や視覚障がいのある人の読書環境を向上させる効果も期待できるという。
近隣の自治体では、平塚市が2021年7月、伊勢原市が2021年10月に電子図書館サービスの運用を開始している。
電子書籍は約8500点
閲覧可能な電子書籍数は、現在約8500点。文学作品の書籍数が最も多く、約6000点だという。インターネット上で誰でも自由にアクセスできる「青空文庫」の図書など、電子書籍の特性を生かしたコンテンツも取りそろえている。
同館担当者は「電子書籍の導入でいつでもどこでも、ちょっとした時間を読書にあてることが可能になった。ライフスタイルの中に読書を置いてくれれば」と話す。
市内在住者は利用手続き不要
利用できる人は、秦野市立図書館の図書カードを持っている市内在住・在勤・在学者。市内在勤・在学の人は窓口での手続きが必要となるが、市内在住者は手続き不要で利用可能となっている。
利用の際は、市図書館ホームページから専用サイトでログイン画面へ移動。利用者IDである図書館カード裏面の8桁の数字と、初期パスワードとなっている利用者の西暦の生年月日8桁を入力するだけでよいという。貸し出し点数は1人3点まで。貸し出し期間は2週間、次回の予約がない時は1回のみ延長可能。返却期限を過ぎると自動で返却されるため、返却手続きは不要となる。
問い合わせは同館【電話】0463・81・7012へ。
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