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公開日:2022.11.04
安間夢子さんが県知事賞
青少年創意くふう展覧会
秦野市内在住の安間夢子さん(南小5年)が、10月21日から23日にかけて横浜市の神奈川中小企業センターで開催された「第81回神奈川県青少年創意くふう展覧会」で神奈川県知事賞を受賞した。
次世代を担う青少年に発明や創作を行う楽しさや喜びを感じてもらい、創造性を高めることを目的として毎年開催されている同展覧会。今年は87校から、合わせて129点が出品された。
安間さんの作った「使いやすいストマカバー&ベルト」は9月24日・25日に開かれた秦野市児童生徒創意工夫展覧会で優良賞を受賞。その後同展覧会に出品され、15作品に贈られた特別賞のうち、神奈川県知事賞を受賞した。「お父さんのためにつくったものだったのですごく嬉しかった」と安間さん。表彰式は12月10日(土)にワークピア横浜で行われる。
ストーマとは腹部に手術でつくる排泄の出口のことをいう。また、ストーマから排出された排泄物や分泌物をためるためにはパウチと呼ばれるストーマの袋が必要とされる。安間さんは、病気でストーマを付けることになった父親から不便なところがあるという感想を聞き、日々の生活をもっと楽にしてあげたいと工夫することにした。
使いやすいものに改善
安間さんの父親は常にベルトを付け、3日に1度パウチをつけかえる生活を送っている。そんな中で、従来のパウチにつけるカバーに主に3つの不便さを感じていたという。1つ目はパウチの中身が重くなると、カバーが取れて落ちてしまうところ。実際に父親は何個もなくしていたそうで、これに対して、カバーにベルトと固定できるフックをつけることで落下を防いだ。2つ目は、夏は汗で蒸れて暑くなるところ。この点は安間さんの母親が使っていた和服の夏用ベルトで通気性の良いものを利用し、カバーには接触冷感素材を用いることで蒸れを防いだ。3つ目は出し入れが面倒なところ。今までよりも一回り大きいサイズでカバーを作り、パウチのふたの取り出し口をフックにすることで、カバーの着脱を手軽に行うことができるように改善した。
作品に込めた思い
安間さんの創意工夫作品のアイデアは、日常生活の中で人より少し不便なところがあることを感じ取ることで思いついたもの。「お父さんは、とても便利になったのでずっとこのまま使いたいと話していた。今回の製作を通して、世の中には周囲からは見えづらい不便さを抱える人がたくさんいるのではないかと思った。ちょっとした工夫でそういった人が抱える不便さを解消できたら」と話した。
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