秦野市消防本部では救急業務の効率化を目指して、4月中旬からICT技術を活用した救急医療支援システムの実証実験を開始する。実施期間は2024年3月29日まで。県内では既に藤沢、横須賀、鎌倉で同様のシステムを導入している。
現在、傷病者が病院に搬送されるまでに救急隊が行う処置が複雑で、救急隊への負担が多くなったり、救急出動件数が増加し、傷病者が医療機関で適切な処置を受けるまでの時間が伸びていることなどが課題となっている。そこで同消防本部では全救急隊に、TXP Medical株式会社の協力のもとでICT技術を利用したシステム「NSER Mobile」を導入し、実証実験を開始する。
伝達時間の短縮図る
このシステムは、救急現場で傷病者の情報をタブレット端末などに入力すると医療機関に伝えることができる。以前は電話で伝えていたため、情報の伝達に時間がかかるなどのデメリットがあったが、システム導入により、医療機関が患者を受け入れ可能か判断する時間の短縮が見込め、スムーズな情報共有につながることが期待される。
また、タブレット機器のカメラで保険証や運転免許証を読み取ると、傷病者の情報がシステムに読み込まれるため、業務の効率化を図ることができる。さらに、けがの状態を写真に撮って医療機関にリアルタイムで送信などができることから、適切な情報をより早く伝える効果が見込めるという。
実証実験では、実際の救命活動でのシステム使用率やシステム使用前と比較した現場活動時間、収容依頼時間、救急活動記録票の作成と作業時間の変化を計測し、システム使用時の課題を把握する予定。
市消防本部は「デジタルトランスフォーメーションの推進として、ICT技術を活用することで、救命効果の向上につなげたい」と話した。
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