秦野市鶴巻在住の川田正美さん(筆名・想田正・79)が3月13日に『少年文学再考 講談社文化を中心に』(展望社)を出版した。
川田さんは自身が小学生の頃に講談社で発行されていた少年向けの雑誌『少年クラブ』や『世界名作全集 ロビンソン漂流記』などで少年文学に親しみ、胸を躍らせて夢中になっていたという。しかし、現在では少年文学を知る人が少なく、そのことを寂しく思い、改めてその魅力を伝えたいと思い執筆。このたび出版に至ったという。
本の中では、少年文学の歴史をたどり、中でも特に川田さんが傑作だと考える講談社の『少年クラブ』の特長や世界名作全集シリーズの魅力について語られる。また、少年雑誌はなぜ需要が失われたのかなどが考察されている。
「少年文学には、無邪気に夢を持って進むような子どもらしい純真さが描かれている。今の子どもたちや児童文学の作家にも、その面白さを知ってもらいたい」と話す。
B6版、224頁、1980円。書店やインターネットで購入できる。問い合わせは川田さん【携帯電話】090・8082・9598へ。
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