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公開日:2023.04.07

子どもが描く平和への願い
はだのキッズゲルニカ展

  • 展示されたウクライナの作品とセレモニーに参加した市民

  • 入口前の果樹園に展示

  • あいさつするユリヤさん

 はだのキッズゲルニカ展が4月1日から始まり、30日(日)までNITTANパークおおね(おおね公園)西側(東海大学側)入口前の果樹園をメイン会場に、市内各所で行われる。市民有志による実行委員会(野村剛之委員長)主催で、世界の子どもたちが描いた22点の絵が展示されている。

 キッズゲルニカは、ピカソがスペイン内戦で起きた無差別攻撃の惨状を憂い反戦の思いを込め制作した『ゲルニカ』と同じ大きさのキャンバスに、世界の子どもたちが平和を願い絵を描く国際的アートプロジェクト。45カ国で制作された210点の絵が各国で巡回展示され、国内でも近隣の厚木市をはじめ広島、長崎、福島、栃木、静岡などで行われている。

 秦野開催のきっかけは厚木のキッズゲルニカ。関係者から「秦野でも」と打診されたのを機に招致し、趣旨に賛同した市民が展示場所を提供。ウクライナや中国、イスラエル、アメリカ、日本(広島・長崎・福島・栃木・静岡)等の作品が展示される。国内開催としては規模が大きく、ウクライナ作品3点を展示することからウクライナ大使館の後援も得ている。

市内各地で展示

 秦野では30日まで、おおね公園入口前の果樹園で10作品を週替わりで終日展示している。本日7日(金)の午後3時まで小田急線沿線・鶴巻温泉駅から伊勢原駅間の田んぼ内(伊勢原市串橋付近)にも掲出しているほか、クアーズテック秦野カルチャーホール(市文化会館)展示室でも4月12日(水)から16日(日)まで3作品を展示(午前9時半から午後8時・入場無料)。

 また、14日(金)には午前10時から午後9時まで文化会館前市民広場に6作品を展示し、夕方からLEDキャンドルライトのイルミネーションを実施。この日はオフィシャルグッズを販売し、収益をキッズゲルニカ国際委員会を通し寄付する。

 初日には国際委員会の渡邊実さんや、ウクライナ大使館のユリヤ・ザモルスカ2等書記官が秦野を来訪。文化会館のサタデーフェスティバルに展示した作品を視察後、メイン会場でセレモニーを行い、市民合唱団がウクライナ国歌を原語で歌うなどして歓迎した。

 これを受けユリヤさんは「ウクライナの歌も覚えてくれて、とても感動しました。市民レベルでここまでしていただけるのは心と心の繋がりの表れだと思います。キッズゲルニカを通し、戦争は恐ろしいものという認識を日本でも世界でも持って欲しい」と話した。

国際イベント参加も

 実行委員会では会期終了後、市内でキッズゲルニカ作品の募集を行うほか、ゲルニカが空爆を受けた4月26日に行われる国際イベントに中継で参加すべく秦野戸川公園を会場にするための調整を県と進めている。「この結果次第で、5月のG7広島サミット期間中に行われる国際平和メッセージ中継イベントへの参加の可能性がある」と野村委員長は話す。

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