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公開日:2023.04.14
県議選秦野市選挙区
新人谷氏が初当選
現職神倉氏は3選果たす
神奈川県議会議員選挙が4月9日に行われ、3期目の挑戦に臨んだ現職の神倉寛明氏(45)が唯一2万票を超え、トップ当選を果たした。また、前市議会議員の谷和雄氏(62)は県議選初挑戦で初当選を果たした。
自民党公認候補として選挙戦に臨んだ神倉氏は、現職の知名度と2期8年に渡る県政の実績と経験を訴え、終始選挙戦をリード。2019年の前回選挙では、引退した加藤剛氏と自民党公認候補2人で選挙に臨み、2人揃って当選したが、今回公認1人体制で臨んだこともあり盤石に組織を固めて2万票を超え、3期目の議席を獲得した。午後11時過ぎに当選を確実にした神倉氏は支援者らと喜び「これからも秦野の代弁者として市民の声をしっかり県に届け、秦野の諸課題の解決に全力で取り組んでいきたい」と話した。
県議選初挑戦で当選を果たした前秦野市議の谷氏は、無所属として選挙戦に挑んだ。谷氏に対しては、体調を理由に引退した加藤剛氏が、自身の後継として支援を表明。元県議で自民党重鎮の久保寺邦夫氏も同氏を支持し、事実上保守分裂となった選挙を勝ち抜いた。神倉氏からやや遅れ、午後11時半頃当選が確実になると、集まった支持者から大きな歓声が上がった。谷氏は「知名度のない無所属の新人として、短い期間の中で厳しい選挙戦となった。そうした中で1万4000票も頂き、その重さを痛感している。票を頂いた一人ひとりの想いを背負って県議会議員として活動し、秦野市の発展と市民生活向上に向け、市と連携しながらしっかり働いていきたい」と抱負を話した。
前回の県議選にも立候補した新人の古谷一郎氏(55)は、捲土重来を期し再挑戦に臨んだものの、保守系候補2人の前に再び涙を飲んだ。古谷氏は「秦野は本当にこのままでいいのかと訴えてきたが、市民に声を届けることができず、力不足で負けてしまった。二度目の落選という結果を重く受け止める」と話し、今後の選挙は自ら出馬しない意思を支持者に明言。一方この夏に行われる市議選に向けて、考えの近い出馬予定者を支援していく意向を示した。
投票率36・64%に留まる
今回の県議選の有権者数は13万3178人。投票率は36・64%(投票者数4万8802人)に留まり、過去最低だった前回の同選挙からさらに2・8ポイント下落し、過去最低を更新。市民の一層の政治離れが浮き彫りとなった。期日前投票の利用者は1万4184人で、有権者全体の10・65%に及んだことが明らかになった。また無効票は1506票に及んだ。
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