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秦野 文化

公開日:2023.06.30

大山阿夫利神社
初代宮司偲び慰霊祭
4年ぶり 「神教歌舞」を披露

  • 4年ぶりに奉納された「神教歌舞」

 大山阿夫利神社社務局祖霊社(伊勢原市・目黒仁宮司)で6月8日、初代宮司を務めた権田直助翁と同神社の歴代社司を偲ぶ慰霊祭「権田祭」が執り行われ、4年ぶりに「神教歌舞」も奉納された。

 権田祭は6月8日が「大山近代の祖」と称される権田直助翁の命日にあたることから毎年この日に行われているもの。権田直助翁は幕末の志士として活躍、明治6年に阿夫利神社に着任した。同神社の社格昇進に尽力したほか、現在の文学の句読点法を整理し、「国文句読考」を出版するなど優れた国学者でもあったとされている。

姉妹が奉納

 当日は歴代社司の遺族をはじめ、大山の飲食店物産組合や旅館組合、阿夫利睦、宗務会、先導師会など関係者が参列し、神事が執り行われた。権田直助翁が作ったとされる「神教歌舞」は大山敬神婦人会が神教歌を歌い、黒石莉央さん(16)、紗永さん(14)姉妹が奉納。優雅な舞に参列者は見入っていた。

 約2カ月にわたり神教歌舞の練習をしてきた黒石姉妹は、同神社で小学生の頃から巫女舞を学んでいるという。「神教歌舞は、初めてで大変だった。普段は鈴を持つけど、神教歌舞は扇を手にするので難しかった。緊張して振りが飛びそうだったが無事に終わってよかった」と安堵の表情を見せていた。

 目黒宮司は「伝統ある大山、神社に伝わる神事、祭事、行事をしっかりと継承し、絶えることなく守り、発展させるため、皆様のお力添えをいただきたい」と話した。

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