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公開日:2023.08.18

震生湖
誕生100年の節目に
遺構として後世に伝える

  • 今年9月1日に誕生100年を迎える震生湖

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  • 式典参加の申し込みはこちら

 震災遺構であり、現在では観光資源として多くの人に親しまれている震生湖が、今年9月に誕生100年を迎える。これを記念した式典が9月2日(土)にクアーズテック秦野カルチャーホール(秦野市文化会館)で開催され、講演会や小学生による学習成果発表が行われる。

 震生湖は1923(大正12)年9月1日11時58分に発生した関東大震災によってできた堰止湖(せきとめこ)。斜面が幅約250mにわたり地すべりを起こし、滑落した土砂が川道(市木沢)をふさいだことで谷川の上流に水がたまり誕生した。

 震生湖の名は災害直後の1924(大正13)年に地元有志によって名付けられたそう。形成直後から専門家による調査が行われ、1930(昭和5)年には東京帝国大学(現東京大学)の寺田寅彦も現地を訪れている。

 また、100年経った今でも「湖面」「崩落地」「堰止地」が現存するのが稀有であることから、2021年3月に国登録記念物(動植物地質鉱物関係)に。全国7件の登録のうち、湖は震生湖だけとなる。

2日に記念式典

 震生湖誕生100年の節目に同湖を震災遺構と捉え、その記憶や教訓とともに後世に引き継いでいくため、9月2日に記念式典が開催される。時間は午前10時(開場午前9時半)で、会場はクアーズテック秦野カルチャーホール小ホール。来場者には記念品としてクリアファイルと記念冊子が進呈される。

 当日は文化庁文化財調査官の柴田伊廣氏を講師に「震生湖の魅力と災害遺構のこれから」が講演されるほか、南小学校の児童による震生湖学習の成果発表も行われる。

 定員先着150人。申し込みは二次元コード先の電子申請システムほか、市生涯学習課に【電話】0463・87・9581、【FAX】0463・87・5794、【メール】bunkazai@city.hadano.kanagawa.jpでも行える。FAXとメールは氏名・電話番号、住所を明記。

関東大震災

 関東大震災は神奈川県西部の深さ23Kmで発生したマグニチュード7・9の地震。これにより神奈川・埼玉・千葉・東京・山梨で震度6(当時の震度階級は6までだったため、現在の6弱〜7)を観測したほか、北海道道南から中国・四国にかけ広範囲で震度1〜5を観測している。これにより相模湾から房総半島で、数メートルから10メートルを超える津波が観測されたという。

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