分娩を取り扱う産婦人科「アクアベルクリニック」(山下守院長・秦野市鈴張町3の25)が11月13日(月)から診療を開始する。これにより、秦野市で約8カ月間続いていた”分娩空白地”が解消されることになった。
「アクアベルクリニック」は病床数13床。開院後は月間で40〜50件の分娩の取り扱いを見込んでいる。建物は2階建てで、病室は全室個室。立ち合い出産、無痛分娩にも対応する。また、分娩を起点として産前産後のケア、新生児等の発育・発達に伴うサポート、女性特有の疾患などにも対応するという。
同クリニックの開設については、2021年10月、医療法人葵鐘会(山下守理事長)からの連絡をきっかけに始まった。愛知を中心に、岐阜や静岡、大阪、千葉などにベルネットグループとしてクリニックを展開している同法人。新聞報道で秦野市内の分娩環境について知り、市との協議を経てクリニックの新規開院について意向を固めた。23年2月3日に秦野市と基本協定を締結。3月に病床確保に関する県の手続きが行われ、4月19日に「女性と子どもが住みやすいまちづくり」のための連携協定及び市有地賃貸借を締結した。建設費用などには市の「産科有床診療所整備等支援事業費補助金」を活用している。
秦野市では15年3月末に秦野赤十字病院が、23年3月からは残っていたクリニックも分娩業務を休止し、以来約8カ月間に渡り、分娩の空白地となっていた。
秦野市としては待望の”分娩再開”となる同クリニックの開院。11月13日からの診療開始に向け、山下院長は「秦野市とその周辺地域の皆様に安全な医療を提供し、母子の健やかな未来を支えてまいります。患者様一人一人の声に耳を傾け、信頼される医療を心がけます」とコメントした。
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