秦野市消防が、6月19日に神奈川県消防学校(厚木市)で行われた「第49回神奈川県消防救助技術指導会」に出場。陸上の部「ほふく救出」で秦野市消防本部が第2位に、水上の部「複合検索」で秦野市消防署警備第1課の市川大智さん(25)が5位入賞を果たした。市川さんは県代表として、7月18日に千葉県で行われる関東大会に出場する。
県内消防職員が消防救助技術の成果を発表する場として行われている同大会。市川さんはスノーケリングで障害物を突破しながら水中のリングを探し、引き上げるまでの安全確実性と所要時間を競う「複合検索」に出場した。「秦野には訓練できる海や川がないため、市内のチャンピオンスイムクラブなどで練習を行ってきた。その成果を発揮できたことはうれしく、協力いただいている方々に改めて感謝したい」と市川さん。秦野市から複合検索で関東進出は初となる。「県の代表としていいタイムを出したい。災害現場でも一秒でも早く救出できるよう励みます」と意気込む。
一方、「ほふく救出」には小林真吾さん(26)、志村真生さん(32)、富永剛さん(40)がチームで出場。0・6秒の差で2位となり、全国出場を逃した。6月21日に行われた伝達式で、谷和之消防長は「3人は惜しくも僅差で届かなかったが、全国に通じる技術とスピードを持っているということ。恥じることなく、今後の救助活動に生かしてもらえれば。また、市川消防士にはさらなる研鑽を積んでもらい、全国をめざしてほしい」と激励した。
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