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公開日:2025.07.04

「健診」機能評価認定施設に
秦野赤十字病院が取得

  • 認定証と盾を持つ瀧沢院長(右)ら

 秦野赤十字病院健診センター(秦野市立野台)はこのほど、優良な健診施設に与えられる機能評価の施設認定を取得した。

 公益社団法人日本人間ドック・予防医療学会が実施している「健診施設機能評価」制度は、第三者が審査・評価することで健診施設全体の質の向上を目指すもの。「理念達成に向けた組織運営」「良質な健診の実践と事後管理」「質向上の取り組みと情報提供」の3領域で100を超える項目について審査が行われ、一定以上の評価を得た施設を認定。6月12日時点で国内外433施設が認定されている。

 秦野赤十字病院健診センターは2002年6月に開設。人間ドックや脳ドック、健康診断、がん検診などで年間約5800人が利用している。審査では、組織運営や検査の精度管理体制、医師による診察・結果説明などが高い評価を受けた。同センター長も務める瀧沢利一院長は「センターには臨床経験豊富なベテラン医師が多く、患者への丁寧な説明を心がけている。今回の認定は健診の質の”お墨付き”を得られたということ」と喜びを語る。

 同センターが注力しているのは受診後のフォローアップ体制の強化。受診者が精密検査の指示を受けた際の受診有無について追跡調査を行い、病気の早期発見につながるよう改善を図ってきた。23年度実績では人間ドックの受診者は3347人。86%が継続受診者で「定期的な健診により、受診者自身が体の変化を知ることができるため、その点も好評を得ています」と話す。

 今後は、今回の評価で唯一C判定となった「学術的検討」項目について「積極的な学会発表などを通じて、予防医学に貢献できるよう取り組みたい」と瀧沢院長。健診の受診を広くPRすることで病気の早期発見につなげ「地域の医療機関と連携をしながら、地域で解決できる医療を推進していきたい」と展望を語った。

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