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公開日:2025.07.04
学生消防団員、初の合同訓練
メンバー増加で18人に
秦野市消防本部が6月28日、増加傾向にある学生消防団員を集めて合同訓練を初めて実施した。市内曽屋の消防本部屋外訓練場で行われた訓練には学生5人が参加し、消防職員の指導を受けながら放水やロープワークに取り組んだ。経験の浅い学生からは「学んだことを生かしていきたい」という声が聞かれた。
消防士を目指す学生や、市消防本部による東海大学での啓発活動などで増加する市内の学生消防団員。一方で、消防団員としての経験が浅いため、今回の合同訓練を通じて基礎的な知識や技術を身に付けてもらい、普段は各地の消防団に散らばる同世代の団員同士のつながりを深めようと市消防本部が企画した。
訓練では、実際の現場を想定した放水活動、ロープワーク、チェーンソーや空気呼吸器といった資機材の取り扱いについて指導。参加した大川賀久さん(18)は「ロープの結び方を学べてよかった」と言い、鈴木あうらさん(20)は今後に向け「生まれ育った地域に貢献していきたい」と語った。
近年、全国的に減少傾向にある消防団員。秦野市でも、2000年に415人だった団員数が今年6月時点で367人。定数416人に対し、充足率は88・2%という状況だ。その中でも学生は徐々に増え、7月には18人に。市消防本部は「授業のない平日や長期休みの時などは学生の機動力が期待できる。若者の入団促進、訓練の機会を考えてきたい」と話した。
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