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公開日:2025.07.11

球体2→1、撤去始まる
ガスタンクの役目終え

  • 撤去作業が始まったガスタンク(右側)=3日

 水無川沿いのランドマークにもなっている市内室町の球体2つのうち、1つが7月1日から撤去され始めている。球体は秦野ガス(株)が保有するガスタンクで、撤去される1基は直径18m、体積3000㎥。1982年から稼働し、老朽化していた。撤去工事は9月下旬までを予定し、以降はガスタンク1基のみを残して稼働させる。

 40年以上にわたって水無川沿いの風景の一部となっていたガスタンク2基。撤去される西側の球体は、1982年12月に建設され、供給するガスを貯蔵してきた。

 ガスタンクは10年に1度検査を実施。2021年に検査のタイミングを迎えるにあたって、老朽化が目立つガスタンクを検査して継続稼働させるか、更新せずに休止させるか検討を重ねた。2基のうちの1基を停止してもガス供給に問題がないか検証し、「安定供給できる目途が立ったので1基を休止させることにした」と飯田昌一常務(58)は語る。近年は人口減、省エネ性能の向上などによってガス消費量が減少していることもあり、21年以降は1基のみを稼働させて市内へガスを供給していた。

 撤去に向けた工事は1日に開始。足場を組んで球体の外側に幕を張り、内側で上部から順に切断していく。9月末までを工期とし、撤去後の跡地活用は未定。

タンク減少も「供給に影響ない」

 同社は、1969年に球体型のタンクを初めて設置した。82年にもう1基加わって2基体制に。最初に設置したタンクを新しいものに入れ替えた94〜95年には、一時的に3つの球体が並ぶこともあった。今回の工事で82年導入のタンクがなくなり、94年導入の1基のみが今後稼働する。

 飯田常務は「ガスの安定供給に影響はないのでご安心ください」。同社は、解体するタンクの一部を記念品として配布することも検討している。

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