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公開日:2025.08.01

真夏日続き熱中症増加
搬送者数、昨年に迫る

 気象庁は7月24日、1カ月予報でこの先も本州付近は太平洋高気圧に覆われ、厳しい暑さが続く見込みだと発表した。秦野市でも30度超えの真夏日が続いており、秦野市消防では熱中症への注意を呼びかけている。

 熱中症の統計は、毎年5月から取り始める。秦野市消防署消防管理課によると、7月24日時点での熱中症による救急搬送者数は73件。搬送者数が増加した昨年同時期(79件)に迫る勢いとなっている。

 今年の内訳を見ると、5月は5人(前年4人)、6月は30人(前年14人)、7月は38人(今年数値は24日時点、前年は7月1カ月間で82人)。昨年は7月に急激に暑さが増したが、今年は6月から30度超えの日が続き、6月の搬送件数は昨年の倍に。8月も真夏日や猛暑日が続くと見られ、注意が必要だ。

 年齢別に見ると75歳以上の39人が最も多く、続いて40歳から64歳までが14人、65歳から74歳までが11人。発生場所は屋外34人、屋外39人とあまり差がないのも特徴で、同課では「炎天下で働く方や地域のお祭りに参加する住民、部活動中の子どもたちなど、屋外での発症例に加え、最近では室内でエアコンをつけずに過ごしていた高齢者が倒れるケースも報告されています」と話す。

 昨年から熱中症特別警戒アラートの運用も開始。気温や湿度・日射の強さから総合的に判断し熱中症の危険度を示す指標・WBGT(暑さ指数)なども確認し、危険性が高い時は、涼しい場所への移動や暑い時間帯の外出を避けるなどの対策が重要となる。

 「エアコンを適宜使用し、子どもや高齢者への声かけやこまめな水分補給を意識してほしい」と同課。熱中症の重症化を防ぐためにも、自分で水が飲めない、脱力感や倦怠感が強い、意識がない、全身のけいれんがあるなどの症状が出た場合は、「迷わず119番通報を」と話している。

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