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公開日:2025.08.01

報徳サミットへ準備着々
秦野市大会に向け各所で

  • 金次郎ミニ人形作り(上)と行灯作りが行われた

  • 菜種油で燃やした火種に見入る児童ら(秦野市提供)

 秦野市市制施行70周年記念事業の一環として、11月1日(土)にメタックス体育館はだので開催される「第30回全国報徳サミット秦野市大会」。開催に向け市内では小学校での授業や展示物の作製などが進められている。

 二宮金次郎の名で知られる二宮尊徳にゆかりのある「全国報徳研究市町村協議会」に加盟する17市町村が集まり開催される全国報徳サミット。尊徳の教えである報徳仕法の検証を通じ、まちづくり・ひとづくりに必要な取り組みを学ぶため加盟市町村を会場に毎年開催されている。

2人の功労者

 報徳仕法を広めた功労者である安居院庄七(あぐいしょうしち)と草山貞胤(さだたね)の出身地である秦野。安居院庄七は尊徳の高弟であり、尊徳の教えを広め「遠州報徳の開祖」と呼ばれる。草山貞胤は報徳二宮神社(小田原市)建設に尽力し、「秦野たばこの祖」とも言われる人物だ。両氏の活躍などつながりが深いことから、秦野市は2001年に同協議会に加盟。13年には「第19回全国報徳サミット秦野市大会」を初めて開催した。今年市制施行70周年の節目の年である秦野市は、今年度の開催地として打診を受け会場となった。

 サミット当日はオープニングイベントをはじめ報徳学習発表や基調講演、参加首長のまちづくりパネルディスカッションなどが行われる。

子ども向けに講座など実施

 報徳サミット開催に向け、市内では準備が進められている。

 6月には「南はだの村七福神と鶴亀めぐりの会」の協力のもと、南小学校の3年生に向けて授業が行われた。内容は「尊徳が収穫した種を菜種油と交換し、行灯の油として使い勉強した」という逸話に基づいたもの。同会が育てた菜の花から児童が種を取り、油絞りなどの体験を通して尊徳の行いや考えを学んだ。児童らが学んだ内容はサミットの報徳学習発表会で披露される。

 夏休みに入り、市内の公民館では小学生を対象とした行灯作り講座や陶芸教室「金次郎ミニ人形作り」講座が行われている。

 金次郎ミニ人形作りは、市内の陶芸サークル「燦陶会」を講師に、子どもたちが陶器人形作りに挑戦。金次郎の型に粘土を入れて取り出し、粘土で作った耳や鼻のパーツを付けて像を作っていた。粘土は焼いた後、色付けを行う。

 行灯づくり講座では木枠の組み立てや、木枠に貼る紙の色塗り作業が行われ、途中に金次郎の紙芝居も行われた。講座に参加した子どもたちは、「粘土をこねるのが楽しかった」「行灯の組み立てが難しかった」などと感想を話した。

 子どもたちが作成した作品は、サミット当日会場で展示される予定だ。

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